君子は豹変する

トランプ候補の勝利演説の日本語訳がネットに上がっていたので読みました。それを読む限り、あのトランプという人物も彼の政治を支える人々も平和路線で世の中を悪くするつもりもそんなにないんじゃなかろうかと思います。
翻訳せねば理解しないことというのは同じ言語を話していても存在します。世代だったり生活環境だったりが異なれば同じことを伝えるのに相手が理解する事柄で翻訳が必要になるのです。
言語文化にアニメがでんと座っている人間にはアニメ、ヤンキー文化ならヤンキーというように翻訳が必要なのです。君の名は。で理解する人々にシンゴジラを言っても理解しませんよすぐには。
つまり、トランプ候補に拒否反応を示す人々は頭の中が変化に対応できない人々ですから、変化しないならじきにみな居なくなりますから。変化というものはそれくらい様変わりしたりするものです。
いま現実に長く生きている人間たちはみな変化するときに変化してきた人間たちです。
事前の模様眺めの段階でもクリントンが勝つかトランプが勝つかどっちかわからないから両方のケースで戦略を練り、勝った方と付き合いを継続するためにと日本政府もトランプ候補の方面と付き合いの人間を送っていたので、政治というのはそういうタフネスさが必要になるのは間違いないです。
そうやって生きていくのです。いいも悪いもない。この選択が間違いなら、間違いがはっきりしたときにまた変化すればよいだけのことです。
トランプ候補はいろいろと素人と言いますが、関わる人間たちがトランプの至らないところをカバーするには本人が自分の素人さを自覚しているぐらいの方が大きな失敗はしないのではないでしょうか。
ただ、トランプ候補は良くも悪くも正直で生命力が強いので、そういう人間は確かにリーダーシップを採る操縦棹を任されるとは思います。

補記2017年4月8日
平和路線の政権がミサイル撃ったりしないので、当初のトランプ政権に関する見通しは誤りであったということになります。