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ありのままに

川の流れ人生の無常に詠いて

歌人・随筆家 鴨長明の著書『方丈記』では、​​​

「ゆく川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」と書き出されている。

神職の家系に生まれながら、乱世の無常、世を憂い、閑居生活に身を寄せ暮らす日々を紡いだ書。

マルクス・アウレリウスの『自省録』を読んだ同時期に読み、

感銘を受けて、ぼくは家賃を当時の半分ほどの小さな古いアパートへと引っ越した。

パンデミックが起きてすぐのこと。

頭髪も人生への懺悔の気持ちからスキンヘッドにした。

ちなみに今はここは半分は俗世であると思い返し、

悟りたいという気持ちさえも欲であるとして伸ばしっぱなしにしている。

長い髪の毛は後ろで丸めて結んでいる。


引っ越しで部屋決めの際は、どんな部屋でもいいと思った。

暮らせるならそれでいいと当時は思った。

鴨長明の思想に憧れた。

食費など、暮らしのアイテム・生活費をどこまでミニマムにできるかと

勢いよく様々な暮らしのシステムを変更した。

もっともっとと欲張りになるための情報、魔のささやきの多い世界の中で、

本当の幸せを知りたいと思った。


立山連峰から下りてきた清き水は、方々の川を透明度、密度、姿を変えつつ、構成要素を移ろわせつつ、富山湾へと流れ着く。

ぼくのいる場所から見れば、川は下って下って海にたどり着くけれど、地球という視点で見れば、川は立山連峰のある東、南から北へと上へ上へと昇り続けている。

何事も見る場所と立場で意味は移ろう。

『方丈記』の出だしにある詩が詠う世の無常。

毎朝、川べりを散歩しながら、この詩の意味が心に問いかけてくる気がしている。

目の前を行く川はすでに元の川の水ではないと憂いを超えた達観の詩。

川の流れはとどまらず泡沫のように

人生は大きないくつかのスパンで出来ているように感じられる。

12年周期なのか、24年周期なのか、33年周期なのか、10年周期なのか、本当のことはよくわからないけれど、今だけを見ていてはわからないことばかりだ。

川の流れ一つ見ても、今、ここで見ていてわかるのは目の前を流れる川だけだけれど、この川は立山連峰から流れ流れ、様々な景色を越えてきて、今の土地に流れきて、流れ行く。

人生のかなり大きな波を実際に体験してきた身としては、人生の波の不思議さに関しては、よくわかる。あらゆることがありえる。

下り下り海へ流れているようで、宇宙から見れば北へ北へと昇っている。

そして昇った後はまた、列島を回遊する。

そうして世界の7つの海を渡り、水の姿は移ろい行く。

それぞれの生命の視界を遥かに越えた大きさで世界は巡る。

大いなる流れに身を委ねる

川は抗おうとすることもなく、この碧い地球の上を渡り、流れ、生命の身体の中までも流れ、天と大地をつなぎ、常に移ろい行く。
ひとりひとりの行いのなんと小さなことか。
そしてひとりひとりの存在のなんと大きなことか。
すべてはバタフライ現象のように、なにがどう影響するかはわからない。

大いなるひとつの中にある5つの素材により移ろいながら、物語を観せてくれている。

大いなる力は確かにある。

大いなる力の本質、姿を見ることができる人生を歩む生命はきっと限りなくわずかながら、わずかなる可能性から生まれた智慧はひとりひとりのハートにきっと等しく灯されている。

大いなる力に委ね、大いなる力にありがとうの気持ちを届け続け、この人生の大河をどこまで知ることができるのだろう。

移ろい行く日々の中で、今という時代は、歴史上で見てもかなり稀有な時代なのではないだろうか。

この時代の中で、だからこそ得ることのできる至福とはどのような姿なのだろう。

自分自身を大切に。
人生を大切に。
家族を大切に。
親しい生命を大切に。
地球を大切に。

自分自身を一番に持ってくることをとやかく思う生命もあるだろうけれど、ぼくは自分自身を最初に持ってくることが、この宇宙を観ていく体感していくための順番だと思う。
そもそも大切に順番なんてない。
すべてでひとつ。

ときに誰かのために身を投げ出すことがあったとしても、それこそが自分自身を大切にしているということ。

大いなる流れは不思議であり素晴らしく、きっと、生命に人生の喜びを教えてくれる。

人生に向き合おう。

心を落ち着かせながら、深呼吸して空気をお腹の底まで送り込み、

慈しみを空気に注ぐ。

今ぼくは思います。
暮らしって慎みは大切ながら、キツキツなのはよろしくないね。
心に豊かさを持てるだけの暮らしはあるといい。
何事も楽しめたならいい。

だからこそ大いなる豊かさに身を任せ、この人生はありのままに。


Don't worry, be happy!

あるがままに、なるがままに。


Makoto ATOZI


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作詞家 Makoto ATOZI プロフィール

平井堅「楽園」より作詞家としてのキャリアをスタート。以後、ジャンルの枠を超えて様々なアーティストの音楽制作、レコーディングに参加。
現在は歌を書く喜びを伝えたいという志から、ソングライティングセラピー作詞教室を主宰。

歌詞提供アーティスト

歌詞提供アーティスト
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(当時 上戸彩所属) / 中島由紀江 / 中野めぐみ / 中原小麦 / 中村美律子 / nami(玉置成実) / 平田志穂子 / BENI(安良城紅) / Boogaloob、 / majiko / MINAKO(米米CLUB) / mirai


今日の一言


レモン水は良いですよ


毎朝、一番最初にレモン水を飲んでいます。

ぼくの場合は夜のうちにレモンを半分に切っておいて、

半分をコップに絞って水を注ぎ、

鏡を見ながら、

「ありがとう。今日も頑張ろう。皆、幸せでありますように」

と言いながら笑顔でいただきます。

クエン酸で朝から元気元気!

おすすめです!

    

いただきましたサポートは活動生活資金として大切に使わせていただきます。創作活動を持続できますよう温かな御心とサポートいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。あなたが幸せでありますように。