財布には502円、だから、スマイル0円。

今日の聖書の言葉に「このようないけにえ」とあるので、あー、そういえば、こないだ、いけにえについて note にちょっと書いたっけ、と思って note 内検索窓で検索してみたんだけど、まあ、みつからないこと、みつからないこと。いけにえにもいろいろあるけれど、のタイトルでヒットする記事が、なんと43万2096件もあるんだって(ﾟдﾟ)！  マサカと思ってダブルクォーテーションマークでくくって再検索したら、すっごい絞られて6件になった。マイナス43万2090件は、どこに消えたのよ。。。それでも、そこに自分が書いた記事は見当たらなかった。しかたないから Google検索したら、「いけにえにもいろいろあるけれど」というタイトルで記事を書いてる人間は世界に自分ひとりしかいないことがわかった。。。うーん。。。この。。。いったいどういうアルゴリズムで動作しているんだろう。。。

今日の聖書の言葉。

善い行いと施しとを忘れないでください。このようないけにえこそ、神はお喜びになるのです。
ヘブライ人への手紙 13:16 新共同訳

で、Google検索で見つけたやつ。

旧約聖書には、いろいろないけにえ、過越祭、燔祭、罪祭、愆祭、素祭、揺祭、酬恩祭、贖罪の日、というのがあるのだけれど、それらのスピリチュアルな意味や価値や効果は、ぜーんぶイエス・キリストの十字架によって置き換えられた、と観るのが新約聖書の立場なんだ。なので、クリスチャンのアタマのなかでは、イエスが本体であって旧約聖書のいけにえは影に過ぎない、という考え方をする *¹。これはイエスがメシア(キリスト)であることを認めないユダヤ教の立場からするとトンデモナイ発想なんだけど、自分はクリスチャンなので、ふつうに「イエスが本体」だと認めている。

ただ、じゃあ、イエスだけが唯一の「いけにえ」であって、それ以外のいかなるいけにえも廃止されたのか、というと、必ずしもそうではない。今日の聖書の言葉のように、他者に対して善を行うことや、困っているひとに施しをすることは、クリスチャンが行う「いけにえ」だとされている。それ以外にも、神への賛美を歌うことや、自分の身体を神にささげて清く保つことも「いけにえ」をささげる行為とみなされているんだ。証拠聖句を挙げよう。

イエスを通して賛美のいけにえ
すなわち御名をたたえる唇の実を
絶えず神に献げましょう *²

神の憐れみによってあなたがたに勧めます
自分の体を神に喜ばれる
聖なる生けるいけにえとして献げなさい *³

そして、今日の聖書の言葉の、これ。

善い行いと施しとを忘れないでください
このようないけにえこそ
神はお喜びになるのです

困っている人への施し。。。自分も機会があればしている。だけど、財布の中身が502円しか無いときとかって、何かあげたくてもあげられないよね。まあ、そんな時がしょっちゅうあるんだけど。そういう時は少なくとも、明るい前向きな印象を相手に与えるように努める。だって、自分がカッカしてたら相手をピリピリさせるし、ドヨ～ンとしてたら相手もドヨ～ンに感染させちゃうもん。まあ、だからと言って、ただニコニコしてたら気味悪がられるだけなんだけどさ。。。

ほんとうは使徒ペトロとヨハネみたいに「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい！」*⁴ とか言って、奇跡的な力で病気を癒すことができたらいいだろうな、と思う。けれど、自分は癒しのミニストリーには召されていないのか、信仰が足りないのか、今という時代がそういうディスペンセーション(神の経綸的な配時)ではないのか、どうもこれまであんまりできたためしがない。それでも可能な限り癒しを求める祈りはしているけど。そんなわけで「金銀はわたしにはないが、スマイルゼロ円」って明るくにっこり微笑んであげるしかできないことが多い。。。

それにしたって、このウィズコロナ時代、ひたすらニコニコしているだけでも相当難易度が高いよね。聖書を読んでお祈りして反省して信仰の立ち位置を確認し続けないと、ニコニコしていることも難しい。そこで、ニコニコしているために最近役に立ったと感じた聖書の言葉を紹介しよう。

親切な言葉は蜜の滴り。魂に甘く、骨を癒す。
箴言 16:24 新共同訳

祈り：神さま。どうか自分も、他人にとって、魂に甘く、骨を癒すような言葉を語ことができますように。アーメン

主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
詩編 23:1 新共同訳

祈り：神さま、いま財布に502円しか入っていません。しかし、神の供給はすべての必要を満たすことができると信じます。なので、勇気をもって自分も誰かに施しができますように。アーメン

何事も利己心や虚栄心からるすのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考えなさい。
フィリピの信徒への手紙 2:3 新共同訳

祈り：神さま、ゴメンナサイ。さっき、自分の態度が原因で周囲の人にピリピリした空気を味あわせました。自分には謙遜さ、くだかれた心、広い度量、優しさが欠けています。悔い改めます。いつも相手を自分より優れた者と考えることができますように。アーメン

地とそこに満ちるも　世界とそこに住むものは、主のもの。
詩編 24:1 新共同訳

祈り：神さま、スミマセン。もう502円が。。。とか言いません。神は宇宙の所有者です。イエスはその相続人です。そしてイエスは自分を神の子としてくれて、相続分に与らせてくれました！　自分はその事実をすっかり忘れていました。どうか、いつもその事実を思い出すことができますように。アーメン

愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。
ローマの信徒への手紙 13:10 新共同訳

祈り：神さま。いつも隣人に善を行い、愛のいけにえをささげることができるように、自分を助けてください。アーメン

あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。
ヨハネによる福音書 13:34 新共同訳

祈り：神さま。今日も世界・隣人・他者を与えてくれて、ありがとうございます。勇気をもって誰かを愛することによって、生きた「いけにえ」を神にささげ、神を礼拝することができますように。アーメン

註）
*1.  Cf. コロサイ 2:17「これらは、やがて来るものの影にすぎず、実体はキリストにあります」
*2.  Cf. ヘブライ 13:15
*3.  Cf. ローマ 12:1
*4.  Cf. 使徒言行録 3:6