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二重に「まるっと」っていう話です。

自分はドラマ「TRICK」の主人公・山田奈緒子(仲間由紀恵)が言う「まるっとお見通しだ!」というキメゼリフが好きだ。

ふふっ、うまいこと隠し通せたぜ、シメシメ、ウマウマ。。。と思っていたことも実は見透かされ、見破られ、見通され、ぜーんぶわかっていたんだよ、もう逃げられないぞ、どうだーっ! っていうのが「まるっと」に込められている。

すごいコトバだよね。好き。まるっとされたい。。。

今日の聖書の言葉。

神よ、わたしを究め わたしの心を知ってください。 わたしを試し、悩みを知ってください。
詩編 139:23 新共同訳

この宇宙でだれが最強の「まるっと」が出来るかと言うと、それはやっぱり「神」だろうなー、と思う。

なにせ、神の属性は「全知」であるわけだからね。

むかーし、もう20年ぐらいまえになるけど、日曜学校の書庫にあったホコリだらけの古い教本(タイトルは忘れてしまった)に、神の全知について、こう書かれていた。

神が有する全知とは
神自身についての知識と
すべての存在についての知識を足した総計である

神の知識の総計が、究極かつ最強の「まるっと」であるわけなんだけど、そのなかにこの自分についての神の知識も含まれていることになる。

いったい自分について神はどれぐらい知っているんだろう、ってことをときどき想像してみるんだけど。。。

きっと、あのときのあれも、このときのこれも、いやいや、だれも知らないはずのあのことすらも、神は知っているんだろうなー。。。

さらには、自分が知らない自分についての真実も、神は知っているに違いない。だって「まるっと」だもん。。。

だから、なんだか孤独で、すべてに見放されたように感じて、悲しくてしかたがないような日には、「まるっと」知っていてくれる神を思いながら、この歌をうたうんだ。風呂場でシャワーを浴びながら。だって神以外のだれにも聞かれたくないじゃん。。。

 だれもわかってくれない わたしの苦しみ
 でも イエスはわかってくれるよ
 グローリー ハレルヤ

 気分のいい日もあるけれど ときどき死にたくなる
 でも イエスはわかってくれるよ
 グローリー ハレルヤ

 もう ずーっと ずーっと 生きてきた
 でも まだ死ねないみたい
 天国へ行ったら待っててよ
 かならず あとから 行くから

 だれもわかってくれない わたしの苦しみ
 でも イエスはわかってくれるよ
 グローリー ハレルヤ
 セイ グローリー ハレルヤ

それにしても、すごいなー、と思うのは、新約聖書にはこういうことも書いてあるところだ。これとか。

わたしは、彼らの不義を赦し、 もはや彼らの罪を思い出しはしないからである。
ヘブライ人への手紙 8:12 新共同訳

まるっとお見通しの神が、忘れることができる、って言うんだ。これは、どういうことなんだろう?

これって、全能の神は神が持ち上げられない石を作れるか、っていう全能のパラドックスに似た「全知のパラドックス」って言ってもいいかもしれないね。

いったい、すべてを知っている神が、忘れるなんてことができるんだろうか?

そして、もし神が忘れたら、その忘れられたものは、どうなってしまうんだろう? 

そこで、あのホコリっぽい日曜学校の教本に載っていた神の全知の定義を思い出すわけなんだけど。。。

神が有する全知とは
神自身についての知識と
すべての存在についての知識を足した総計である

この定義によれば、存在するものとは、神が知っているもの、ってことになるよね。

だとしたら「神が知らないもの」とは「存在しないもの」っていうことになる。

そうだとすると、神が忘れたら、忘れた瞬間、忘れられたものは、この宇宙から永遠かつ完全に消失してしまうことになるんじゃないだろうか?

そういうふうに考えると、自分の罪がイエスの十字架と復活によって赦されるという恩寵は、自分が思っている以上にすごいことなんだなー、って思う。

神は、まるっとお見通しだから、自分は罪を悔い改めて新しい生き方を始めなきゃいけない。だけど同時に、神は、まるっと忘れてくれる。その瞬間、自分の罪は永遠に消え去る。これは二重の「まるっと」なのだ。

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