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#993 ドヨーンとした日常を突き破るカミ、マジ神、っていう話です。

神のことをなんでカミって言うんだろう、って、ときどき不思議に思うんだけど。。。

語源的には、上のほうにいる尊い存在だからカミっていう説と、オソロシイ存在だからオソレカシコム→カシコミ→カミになったっていう説があるみたい。

でも、ほんとのところどういう語源かは不明なんだって。。。

今日の聖書の言葉。

そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。
マタイによる福音書 5:16 新共同訳

そういう不明なカミであるわけだけど、日常生活のなかでは、超越的な存在を指示するだけでなく、ズバ抜けて素晴らしい人間やコンテンツをあらわす形容詞としてもカミが使われるよね。

たとえば、昨日のドラマは神回だった、とか。。。

あの店員さん、クレーマーに対してマジ神対応だった、とか。。。

その瞬間、ダイエットの神が降りて来た、とか。。。

SNSで最高のコンテンツを無償提供しているひとを見て「あなたが神か」ってレスしたりとか。。。

もうね、なんだか世の中カミだらけじゃん。。。

っていうか、この世界のなかにはそれほど心を感動させる人間やコンテンツがたくさんあるんだなー、って思わされた。

そういう感動の体験があまりにたくさんあるので、日本の場合はカミが800万人もいる、って信じられるようになったのかもしれないねー。あくまで個人の見解です。諸説あります。

これに対して、ユダヤ・キリスト教の伝統ではカミはひとりしかいない、っていう考え方をするわけなんだけど。。。

でも、その神はこの世界から隔絶しているわけじゃあ決してなくって。。。

むしろ、この世界のすべての人のなかに神が生きて働いている、っていうふうにも信じられている。

その証拠聖句が、これ。

すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられます。
エフェソの信徒への手紙 4:6 新共同訳

ふつうに生きていると、どうしてもだんだん疲れて、ネガティブな気分に頽落して行って、だから、自分のなかにカミが生きて働いている、なんてことは、とても信じられなくなってしまうんだけど。。。

自分についてすらそうなんだから、他人の言葉やふるまいを見て腹が立つことがあったりすると、その他人のなかにカミが生きて働いているなんてことは、もっともっと信じられなくなってしまうんだけど。。。

でも、そういうドヨーンとした日常を突き破るようにして、ズバ抜けて素晴らしい人間の行動というものを目撃させられて、だから、電撃を受けてヘナヘナと床にくずれおちるように思わず言うんだ。「あなたが神か」って。

そうすると、やっぱり思うんだよね。この世界にはカミ的なものがほんとうにあるんだなー、ってことを。

だとしたら、自分もそういうカミ的な生き方をしたいよなー、って思うんだよね。

あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい
人々が、あなたがたの立派な行いを見て
あなたがたの天の父をあがめるようになるためである

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