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Chat GPTをレポートに使うことはダメなのか?

対話型AI、Chat GPTが非常に話題になっています。

ご存じの方も多いかと思いますが、Chat GPTは質問を入力すると、まるで人が答えたかのように回答してくれるAIです。

例えば、ユニクロのマーケティング戦略をChat GPTに聞くと・・・

ユニクロは、低価格で高品質の衣料品を提供することで世界中で成功を収めています。同社のマーケティング戦略は以下のようなものです。
1.商品戦略:ユニクロは、シンプルでベーシックなデザインの衣料品を提供しています。同社の衣料品は、シンプルで飽きのこないデザインと高品質な素材を使用し、幅広い年齢層に向けて販売されています。
2.価格戦略:ユニクロは、低価格で高品質の商品を提供することで、消費者にとって魅力的なオプションとなっています。同社は、生産プロセスの最適化や大量生産によるコスト削減などの方法を使用して、低価格を実現しています。
3.プロモーション戦略:ユニクロは、広告費を抑え、代わりに口コミや社交メディアを利用して消費者とのコミュニケーションを重視しています。また、定期的にセールやクーポンを提供することで、消費者の関心を引き付けています。
4.流通戦略:ユニクロは、自社の店舗やオンラインストアを通じて、商品を販売しています。同社は、店舗の立地やインテリアのデザインにも力を入れ、消費者に快適なショッピング体験を提供しています。
5.グローバル展開:ユニクロは、世界中で店舗を展開し、グローバル市場での存在感を高めています。同社は、各地域に合わせた商品やプロモーションを展開し、地域の消費者に合わせた戦略を取っています。
以上のように、ユニクロのマーケティング戦略は、低価格で高品質の商品を提供することに焦点を当て、消費者のニーズに合わせたプロモーションや店舗展開戦略を展開しています。

Chat GPTにユニクロのマーケティング戦略を聞いた結果

このように、端的にユニクロのマーケティング戦略を回答してくれます。
また、分析に必要なコードを聞くと、これも以下のように教えてくれます。

回帰分析を行うためには、R言語に統計解析用のパッケージがたくさんありますが、ここでは基本的な方法として、lm関数を用いた線形回帰分析の例を示します。
以下の例では、あるデータセット(例えばCSVファイルなど)から、yとxという2つの数値データ列を読み込み、yをxで説明する単回帰分析を行っています。

# データの読み込み
data <- read.csv("data.csv")

# 回帰分析の実行
model <- lm(y ~ x, data = data)

# 結果の表示
summary(model)

上記のコードでは、まずread.csv関数を用いてデータを読み込みます。次に、lm関数を用いて回帰モデルを構築します。y ~ xの部分は、「yをxで説明する」という意味で、data引数にデータを指定します。最後に、summary関数を用いて回帰分析の結果を表示します。出力には、回帰係数、決定係数、t値、p値などの情報が含まれます。

Chat GPTに「回帰分析をおこなうためのRのコードを教えて」と聞いた結果

このように、どんな質問にも答えてくれるChat GPTですが、それ故に大学では問題が生じることも考えられています。

その問題は、「Chat GPTがレポートを書いてしまう」というシンプルかつ重要なものになります。大学ではレポート課題が出題されることがありますが、Chat GPTの回答をコピペするだけで、それっぽいレポートが完成してしまいます。

こうした現状を踏まえ、色々な大学がChat GPTの大学の学習における利用について、見解を示しています。

九州大や大阪大が(リスクに十分注意しつつ)利用を禁止しない一方、上智大学はレポートなどにAIの使用を禁じることを発表しました。

さて、個人的には、AIは勉強や研究に非常に便利なツールだと感じています。例えば、英語で書かれた文章を日本語にしたり、日本語の文章を英語にする際、DeepLなど翻訳系AIを使って助かったことは幾度もあります。

また、最近特にすごいと思ったのは、GammaというAI。
このGammaを使うと自動で洗練されたパワーポイントを作成してくれます。

例えば、「マーケティング入門」というテーマでスライドを作成してもらうと・・・

私自身が一文字も書かずとも、自動でこのようなスライド資料を作成してくれます。日本語にはまだ対応していないようですが、将来的に日本語でも自動生成してくれると、活用の幅が広がりそうです。

ただし、よく言われることですが、こうしたAIの回答は、必ずしも内容的に正しいとは限りません。そうした意味で、Chat GPTだけでなく、AI翻訳やスライド資料においても、おかしな表現や内容に違和感を持ち、修正できる専門知識が求められる気がします。

個人的には、新しいテクノロジーを活用してみる気持ちはとても大事だと思うので、学生にも一度とりあえず触ってみてもらいたいなと思っています。そのうえで、英語や専門知識を学習してもらい、AIを効果的に使えることも大事なのではないかと思います。

もちろん、AIの回答をコピペで提出・・・というのはダメですが。


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