福祉用具について思うこと その3

 介護サービスとして福祉用具を貸与・購入といった場合でも、アセスメント(事前評価)を経た後の「計画→実施→評価」を経た後の定期的な見直しが必要です。障害者総合支援法で、補装具を利用するときにも、そんなに細かくではないけど、計画が必要です。

 いざ、福祉用具提供のための計画を立てるときに、僕としては見落としてほしくないのが「1日のスケジュール」「生活リズム」です。

 そんなことより福祉用具のフィッティング(適合)でしょ。

 でも、使っていくとフィッテングとともに
 「いつ」使っているのか(頻度、時間、使用時間)、ヘルパーさんはいつ来るのか、いつ薬を飲むのか、寝る時間、もしかすると、時間によって力の入り具合も変わるかもしれない。
 また、使っていない時間のこと(収納、電気代)も考えられたらいいな。
「どこで」使うのか、配置する場所やそこに行くまでの移動手段も注目したいです。定位置で使うのか、持ち運んで使うのかと考えると重さも気にしてしまう。 

 よく行く場所で福祉用具を使えるようにしてほしいし、長時間使うものほど、本人の負担にならないものにしてほしいと、僕は思っています。
 福祉用具は使うべき時に使うもので「いつでも使え!」と言われてしまうと、本人の負担になるかもしれない。また、もしも福祉用具だけが置いてあるような部屋で「使え!」と言われても生活の中ではないから、その後にやる気をなくしてしまうかもしれない。

 また、使う時間が分かっていれば、その時間にどんな生活行為をするかも分かる。朝、必ずテレビを見るのなら、番組が始まる前には、体勢を整える。そうなると、自然とサイズも決まってくる。

 計画を立てていく中では、目標に注目はするのは当然。だって、できなかったことができたら、本人も家族も満足するはず。
 だと思うけど、できるように努力したのは「本人」である。そして、計画ということになると、期間を考える必要がある。期間が過ぎても、使用することはできるけど、いつまでも使えるのがいいと思っているはず。

 だけど、福祉用具の限界はどうしてもやってくる。道具としての限界も、使用者の限界もある。 
 使いすぎて動きにくくなってくることもある。
 たくさんありすぎても、住まいの限界もある。
 年齢と共にできなくなってくることもある。
 色々な福祉用具があるから、本人の状態に合わせることができる。ただ、認知機能の低下もあるから、使いこなすにも時間が必要。

 本人の成長と共に変わってくるかもしれないけれど、生活と共に使える福祉用具っていいよね。

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