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障害者虐待に思うこと

 なかなか難しいことを書こうとしてしまった。(反省してます)
 でも、ちゃんと僕も向き合わないといけない事でもある。
 高齢者虐待についても言えそうなことを書きますが、障害者虐待のことを中心に書きます。

 まず、「虐待」の意味を触れておきましょう。

虐待(ぎゃくたい、英:abuse, maltreatment)とは、繰り返しあるいは習慣的に、暴力をふるったり、冷酷・冷淡な接し方をすることである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
自分の保護下にある者に対し、長期間に渡って暴力や精神的苦痛を与えるなどひどい待遇をすること。
出典:『Wiktionary』

そして、障害者虐待については、こちらを参照してください。

 では、

「障害者への虐待はしたことがありません」

 とあなたは本当に言えるだろうか?

 僕は言えません。

 言いたいことを遮ってしまうこと、本人の思いと違うことを無理やりさせてしまったこと、就労支援で訓練に見合った工賃(賃金)を渡していないこと、無視をすること、本人にとってできないと分かっていることを強制してしまったこと など。

 してはいけないことだと分かっているはずだけど、支援をしているとあっちでもこっちでも呼ばれることもあり、無視してしまうこともある。虐待なのか、そうでないのかと疑問に思うこともあります。そうすると、判断するのは、他のスタッフかもしれない。他のスタッフも判断できるかは判らないことは「いいんじゃない」と言ってしまうのか。

 では、何故虐待してしまうのかを(僕なりに)考えてみた。
①障がい者が自分の思い通りに行動しない時のイライラ。そこには行動するはずだという思い込みもある。
②スタッフは、障がい者よりも自分たちが偉いんだという思いと、障がい者を支援すべきという思いの間に悩み、そして、支援ではなく、「指導」になり、「虐待」ということにつながるかもしれない。
③障がい者本人は、自分にされたことをうまく他人にうまく伝えられないし、誰かに伝わったとしても、虐待されたことが大事になるとは思っていない。
④「虐待なんかしていない」と自信がある人ほど、中途半端な知識や支援に頼っているかもしれない。そして、他のスタッフが注意するとものすごい剣幕で怒ってくるかもしれない。それこそ「虐待」?

 障がい者に対する虐待では、第三者の目も重要になる。本人は虐待と思っていない、ただ、第三者の目では大声で叫んでいたり、無視していたり、すると気にしてしまう。本人の障がいや性格上、感情の表現方法に偏りがあるときには、見ず知らずの人では理解しにくい。虐待をされているかを利用者に伝えたとしても、理解できなかったりすると、聞かれたことを反復して答えてしまうかもしれない。(例:「虐待された?」→「された」)
 だからこそ、専門職による目が必要になると思います。

 では、虐待をなくすにはどうしたらいいのか?
 スタッフへの教育、研修だけで解決するとは思えない。教育といっても色々で、障がい者の理解だけではなく、倫理教育、法律の知識などが必要で、職員全てに周知させるのはほぼ無理なような気がしています。また、いくら研修を受けたとしても、支援していく中で、だれにも相談できない状態だと、黙ってしまうことにもなるし、他の職員の様子を窺っているかもしれない。
 「障害者虐待」の状況では、「個室で」「2人きりで」ということがあります。虐待者も「悪いことをしている」という認識があるのかな?
 だとすると、人の目があり、誰かが止めれば止めることができたのだろうか? 

ここで、またまた悩みます。

 上記の障害者虐待の定義では「手帳の有無を問わず」となっている。
 ということは、被虐待者が「自分は障害者だ」と認めているような気もする。医療機関に通院している、治療を継続している、ことで証明するのか。
 また、全く「障害者」ではないはずなのに、他人から「あなたは障害者だ」「○○障害でもあるんじゃない?」と何度も言われたら、『思い込み』で障害者になり(実際に障害と認定されることもありうる)、心理的虐待を受けたと言えるのではないだろうか?

 そして、もう一つ悩んでしまうのは「障害者同士の」ことである。定義には載っていないから「イジメ」と判断されるのかな? でも、イジメと捉えると「強者」と「弱者」、「傍観者」という構図になる。「強者」「弱者」ということは、障がい者本人が自分と比べてどうなのかと考える? 障害者は支援者が障害者と接している様子を見て「真似をする」ことがある。
 「あの人には強い態度や怒ってもいいんだ」と感じるかもしれない。とすると、利用者同士のことでもスタッフにも原因があるとも言えます。

最後に

「それでも、あなたは障害者に虐待をしないと断言できますか?」


 うーん、なんだか書いているとどんどん悩んできて、先に進めない。。この問題もこれからも自分を悩ませそうです。
 続きを書くかどうかは、分かりません。

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