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紺野真
2021年9月21日 21:19
アスファルトを月光が煌々と照らす。君と手を繋いであるく夜が僕はとても好きだ。「月が綺麗だね」そう言ってから少し照れる。「もう死んでもいいわ」君はからかったりせず僕に付き合う。夜は深けていく。世界が終わる夜。月面旅行を夢見ながら月の下をふたりだけで歩く。静かに藍と白銀を溶かしてゆけるならば僕は、もう死んでもいい。ゆっくりと目を瞑り、君のぬくもりを思い出す。