「jeen-yuhs: カニエ・ウェスト 3部作」第1幕を視聴して
こんにちは、makoto です。
先週末、Netflixで配信している一部で話題となっているドキュメンタリー作品「jeen-yuhs: カニエ・ウェスト 3部作」の第1幕を視聴しました。
1幕がおおよそ1時間30分ですので、イッキ見するとおそらく4時間半ちょっと。午後いっぱいを使えば観れてしまう計算ですが、ちょっと重たかったのでまずは第1幕だけ。
それにしても、いきなりタイトルからしてカニエ節が全開ですよね。
昨年は名前まで「Ye」に改名したようで。1977年生まれだから45-6歳ですね。厨二病爆発させるには相当遅咲きな訳で、どこへ行ってしまうんでしょうか、カニエ。いかん、カニエってFirst Nameだけで呼んでると罵倒されちゃいますね、「Kanye Westってちゃんと呼べや!」って。いや、そもそもカニエじゃなく「Ye(イェ)」か。あかん、、誰がYeって呼ぶんだろう。
Ye(元Kanye West)って絶対書かれるやつでしょ、これ。
改名といえば、Prince思い出します。Princeの場合はそもそも記号だし、読み方も特にないので「The Artist Formerly Known As Prince」略してTAFKAPとか呼ばれていたはず。ただ、Princeの場合は明確な理由があって、当時の所属レコード会社ワーナーへの抵抗を示すために(副社長という立場だったのに!)ですから。当時35歳。しかも、2000年以降にはまたPrinceに戻しています。
うーん、カニエもとい「Ye」、いやもう面倒臭いのでやっぱりカニエで。
そもそもカニエが、あれ?どうしちゃったの?と最初に思ったのは、みんなも知っている、2009年のMTVミュージック・ビデオ・アワードでテイラー・スウィフトが受賞スピーチをしようとしたところ、突然壇上に乱入してマイクを奪ってしまうという暴挙。あれにはびっくりしました。あれ?あなたってそんな感じだった?みたいな。それ以降は、いわゆる奇行が目立つようになっていきます。
同時期にリリースされたアルバム「808s & Heartbreak」から、従来のヒップホップという枠をさらに飛び越えて、音楽的にはさらに高く高く飛翔していきます。
2013年リリースの「Yeezus」なんて、個人的いは大好物でした。ダークでヘビーでローファイで、音なんて歪みまくっているし。ジャケットなんて、赤いテープをぺたって貼っただけみたいな。CD-Rのデモ版でしょ、これ。
そんなカニエをずっと追いかけてきた訳ではないですが、プロデューサーとしても気にはなっていたし、やっぱりお母さんのDondaの死が大きかったのかなぁということもあってこのドキュメンタリーを観ることにしました。
タイトルの「jeen-yuhs」からだいぶ話が逸れてしまいました。
この「jeen-yuhs」は発音してみた想像通り、geniusの音からの当て字のようで、そのまま「天才」だとか「クールで創造的なもの」を表す造語のようです。解説はこちらのUrban Dictionaryを。
で、その天才カニエ・ウェストをまだトラックメーカーとして売り出し中の若い時から「こいつは天才だ、絶対有名になる、こいつのドキュメンタリーを撮ってやる」と自身のキャリアも放り出して、いつでもどこでもカメラを持って付いていく密着取材をしていたクーディーが語り手となって、この作品は始まります。
第1幕はビジョンと題されていて、ソロのラッパーとしてデビューする前夜までを描いています。
若い頃のカニエは、母親のフォローもあり、その音楽的才能をトラック制作としてラッパー達に認められていきますが、まだまだ若造で、突っ張っていても結構目とかビビってたり、いや素直で一生懸命なお兄ちゃんだったんだなぁと見る目が変わりました。
第1幕では特に印象に残っているシーンが3つあります。
最初は、車の中で取材を受けるカニエ。
熱い!熱いです。これをイキがらずに真面目な顔をして語っているんです。音楽だけに没頭したいというその熱意が伝わってきます。
次は、シカゴに行った際に母親Dondaの部屋を訪れます。
Dは母Doda、Kはカニエです。
いいお母さんだ。カニエがここまでになったのは、息子の才能を無条件に信じてサポートする母親がいたからなんだろうな、と胸が熱くなります。僕も見習おう。
最後は、MTVに新人紹介みたいなコーナーに待望の出演をした時
これも真摯な若いカニエの言葉が響きます。本当にヒップホップを愛して、黒人社会を少しでも今より良くしたい、俺の音楽で。そんな気持ちの伝わる言葉です。
さて、第1幕は意外ながらも、今のカニエからは想像もできないヒップホップに魂を捧げる覚悟の音楽一筋の彼の姿が理解できました。
今週末は第2幕を楽しみにしたいです。
それでは!
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