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「NOPE/ノープ」こんなけったいな映画観たことない!(褒め言葉)

こんにちは、makoto です。

遅めの夏休みで今日は休みだったので行ってきましたよ。
ジョーダン・ピール監督の最新作「NOPE」
まだ公開直後であんまりネタバレしないよう、最初の感想をnoteしておきます。
でも、未観賞の方は読まない方がいいです。

***

もうね、こんなUFOもといUAP映画は観たことありません。
設定、話の展開、映像、それぞれが素晴らし、口あんぐり。
2時間超えの映画ですが、一時も中だるみがありませんでした。
今年度どころか、ここ数年でもベスト級に最高。
「いやぁ、映画を観たな」という感想。

ところで、映画でも冒頭セリフで出てくるんですが、今はUFOって言わなくて、UAP (Unidentified Aerial Phoenomenon)=未確認航空現象って言うんですか?はじめて聞きました。

それはともかく、ジョーダン・ピールは天才ですね。
「ゲット・アウト」「アス」と今回の「NOPE/ノープ」、全て通底するメッセージは同じでも、全部違うタイプの映画なのがスゴい。
今作は予算もふんだんにあったようで、エンターテインメントに振り切っていて、大画面にピッタリですし、終始ハラハラドキドキします。
音=サウンドも特徴的なので、IMAXで観た方がもっと入り込めたのかな。

冒頭にも書きましたが、こんなUFO=UAPの設定・描写を過去に観たことがありません。
そうきたか!!みたいな。マジか!という。
あと、あんな風に襲ってくるUFO=UAPも観たことがありません。
未知との遭遇のUFOは、その名の通り未知の何か、畏敬する対象のように、光に包まれた神々しくも思える存在として描かれていますが、
今作のUAPはこれまでで一番怖いです。リアルにあんなのが目の前に襲ってきたら失神してしまいます。

あと、チンパンジーのゴールディーが昔のテレビ番組中で突然興奮状態になり大暴れした挙げ句に射殺されるというストーリーが出てきます。
あれが、メインのストーリーとどう繋がってくるのか、どうも僕にはそこが腹落ちしていません。
ゴールディーはスタジオ中大暴れした後、最後に残った少年と目が合うと、何故かおとなしくなり、親愛の情を確かめるかのように(まるでETのシーンを思わせるように)手を出します。
少年はゴールディーと目が合うことで助かるのですが、かたやUFO=UAPは決して見てはいけない存在として描かれています。
だけど、その対比だけではどうも繋がらないですし、あまり意味がないように思います。

同じシーンで、その最後に助かる少年はテレビ番組内の設定では1人だけアジア人なのです。
大人になった彼を、映画「ミナリ」でアメリカ移民2世の奮闘するお父さんを演じていたスティーブ・ユアンが演じて出てくるのですが、彼がアジア人である必要性はあったのだろうか?
普通に白人でも良かったんじゃないだろうか、その方が意味がストレートに伝わってきたと思うのですが、違う意図があったんだろうか?
その点も理解出来なかったところです。

この後、色んな方のレビューを読んで・観てみようと思っています。

繰り返しますが、ジョーダン・ピールはスゴい。
エンタメなのに重層的で、色んな考察が出来そうな、一筋縄ではいかない作品を作ってきます。
比較的、早いペースで作品を作ってきているので、再来年、いやできれば来年末には次の新作を観たい、そんな映画監督です。

もう1回、IMAXで観てこようかな。

それでは!

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