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言いたいことがあるから外国語を学ぶ

海外パートナーとの2日間のMTGが終わりました。

いやぁやっぱり相手の国の言葉が理解できないと辛い。
役立たずやん。
つくづくそう思いました。

こんな思いをしたのは久しぶりです。
30数年前、英語は学校で習ったっきり。
なんとなく英文は読めるけど、自分の言葉で自分の考えを相手に伝えるための道具として使うなんてことは全く不可能。

そんな状態ではじめての海外出張へ行きましたが、ほとんどお上りさんの観光旅行でした。
今となっては笑い話でも、日常の生活がまず出来ない。

挨拶できない、自己紹介は通り一辺倒。

料理を注文できない。
フォークを落としたので、もう1セット持って来てもらうつもりが、出て来たのはコーラ。
folkとcoke!
まぁモゴモゴ言ってたら間違えられるかもだし、そもそも日本人の若造だからおちょくられてたのかもしれない。

そんな状態で、ビジネスの話なんて出来るわけがない。
いわゆるカンファレンスへ参加したので、セッション時間の60分は時差ぼけの眠気と闘い、
もらったハンズアウト資料を読んで、なんとなく内容のあたりをつけるくらい。

ジュニアSE時代はそんな笑い話でも済むが、
やがてリーダー、マネージャとなっていくと、
トラブルエスカレーションでメーカと話をするシーンはたんまり出てくる。

英語に堪能な若手社員を補佐につけて会話をするけれど、どうも話が噛み合わない。
なんとなくら違うこと言ってるなぁ、というのは分かる。
あーぁ!そうじゃないんだ。もう代わって、自分で言うから。
だけど、ボロボロになる。

そんなことを繰り返して、ただただ実践あるのみと会話は率先して自分で話すようにした。
インターネットもYoutubeもない時代だから仕方ない。
駅前留学NOVAもなくて、高額なベルリッツとかしかなかった。

そうすると不思議なもので、対面だと身振り手振り、表情、ホワイトボードの落書き、それこそ日本語、ありとあらゆるコミュニケーション手段を交えて何とか意思疎通できるようになってくる。

もちろん、祖語のないように、会話の要点をメールで送って確認は必須。

そうやって20年も経つと、きっとかなりのブロークン英語なんだろうけど、ある程度は会話を出来るようにはなってきた。
会議をコントロールすることも出来る。

相手の言葉を直接理解するというのは、相手の考え方を理解すると言うこと。
そして、欧米では、自分の言葉で会話をしない人間は基本的にいないものと同じとしてら扱われる。
もちろん、プレジデント級に明確にVIPであればお客様として通訳を介して相手をしてくれるが、
日常のビジネスの現場では、やはり自分でコミュニケーションを取ろうとするものがメインだ。

これは、やはり通訳を介してだとなかなか難しい。

そして、この2日間。
英語ではなく中国語が中心のMTG。

しんだ。

1ミリも理解できない。
とりあえず、
「こんにちは、私は〇〇です。」
だけは話すようにしたけれど。
以上。

幸いにも、少人数での個別のテーマでの会話だと、全員ある程度は英語を理解するし、日本語を少し理解する人もいるので、なんとかなったけど。

6対6くらいの公式MTGで公用語が中国語になると、通訳がいたとしても、ある程度中国語を話すメンバーが主役になる。
例えそれが一般のスタッフだとしても。

あぁ、これは中国語も本気で、しかも短期間で理解できるようにしないといけないぞ。
流暢に話せなくても、相手がどんなことを言ってるのか、
YESなのかNOなのか、
それくらいは理解しないと、会議の主導権は握れないな。
つくづくそう思った。

これは多分に個人のキャラクター、性格にも依存するのかもだけど、
あいにく自分は関西出身で話すことはお手のもの。
というか、思ったことは黙っていられない。
それがビジネスに直接関わることになれば、もう口を挟まずにはいられない。
だけど、何がどうなっているのかも理解できない瞬間、いや瞬間ですまない時間が流れる。

こんなん出席しないで、結果だけ後で聞いとくだけでええやん。 
しかし、そうはいかないことが多々ある。

外国語を学ぶモチベーションはこんなところにある。
自分の言いたいことを自分の言葉で主張する。
相手に伝える。
そして、相手の言っていることを理解する。
相互理解。

久しぶりにそんなことを思い知らされた2日間でした。

〈了〉

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