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映画「スペンサー ダイアナの決意」観賞後の感想〜チャールズよ、お前ってやつは

こんにちは、makoto です。

今日は相方の希望で映画を観に行ってきました。
「スペンサー ダイアナの決意」

ファーストインプレッションを一言で表すと
「とても哀しい映画」
でした。

ダイアナ妃が結婚したのは1981年。高校3年生。
テレビのワイドショーでも連日報道されていて、
ダイアナフィーバーが日本国内でも起こって大騒ぎになっていることを横目で見ていた程度。
ダイアナ妃がパリの交通事故で亡くなった1997年も、
私的な理由で世間のことなんて気にしていられない状態だったので、
これも横目で報道を見ていた程度。
なので、ダイアナ妃とチャールズ皇太子(当時)の馴れ初めやチャールズの浮気、などなどほとんど前情報は知らない状態で観に行きました。
映画観賞後、復習のつもりで、少しだけダイアナ妃の結婚について調べてこのnoteを書いています。

劇場は土曜の昼前後ということもあって、6割程度の入(この劇場で6割はかなり入っている方)。
そのほとんどが女性でした。
やっぱりダイアナ妃は女性人気だったのだな。
男性は僕を含めて3−4名程度。
いずれも相方さんに連れられてという様相でした。
多分、一人だったら観に行ってないんだろう。

映画はミニマルな作りで、メインの舞台は1箇所だけ。
権威と因習の象徴でもある英国王室に次の国王の妃として迎えられたダイアナの離婚を決めたとされるクリスマスの3日間の話。
終始、ダイアナ妃の苦悩と絶望が描かれます。

本当に辛そう。
さっさと止めちゃえば?そんな結婚。
と一般人であれば言えるのでしょうが、王室ともなれば英国でもそう簡単にはいかないのでしょう。
と思ったのですが、
チャールズ以外にもエリザベス女王の子供は3人も離婚しているんですね。
日本だと皇太子などのロイヤルファミリーが離婚するなんて、ちょっと考えられないのですが、その点では流石に英国では一歩も二歩も進んでいるのか。

それにしても、ダイアナ妃は16才にして、どうしてチャールズなんて浮気男と出会ってしまったのか。
そして、どうしてチャールズはカミラという愛人がいながらダイアナに求婚なんてしたのか。この大馬鹿者。
結局、元サヤになっているじゃないか。
ウィリアムとヘンリーの2人の跡取りを残した事は素晴らしいことだが、
それにしてもチャールズよ。

もちろん、チャールズ側の言い分は分かりません。
映画はあくまでもダイアナ側の視点でのみ語られていて、
この映画を観るまでは背景などの事情を一切しらない僕は完全にダイアナ側なのは事実です。

終盤、夜中に生家に忍び込んだ際に起きた出来事から、ダイアナがやっとこの辛い状況に踏ん切りを付ける決心を付けたことが描かれます。
その後、衣装係のマギーと本音で会話をするシーンでダイアナは笑顔を取り戻します。
映画を通してはじめて見せる笑顔です。
この時のダイアナはジーンズとジャンパーという装いからも、もう王室の一員としてではなく、ダイアナ・スペンサー個人としていられたのでしょう。
その後、チャールズをはじめ王室恒例のキジ狩りに連れ出されていた息子達を奪還して、
来た時の憂鬱そうな姿とは真反対に、息子2人を乗せて楽しそうな自宅へのドライブのシーンと続きます。
食事はドライブスルーのケンタッキーフライドチキンですが、
とても楽しそうに、やっと本当の自分を取り戻せたかのような笑顔で映画は終わります。
この希望に溢れたラストシーンはとてもよかったのですが、
その後の悲劇を我々は知っているだけに、逆にとてもつらい終わり方でもあります。
どうして、こんなことになってしまったのか、と。

王室ならではの伝統にがんじがらめの生活。
確かに名門貴族の出身だとはいえ、ほとんど民間人として育ってきたダイアナにとっては辛いことばかりだったでしょうが、
それでも連れ合いのチャールズの支えも愛情もない状態で、
たった一人孤軍奮闘しなければいけないとなると、
そりゃ無理だろう!と同情しかありません。

「チャールズよ、やっぱりお前が悪いわ。最低だよ」

チャールズ国王就任の映像を見返しても、意地の悪い男にしか見えなくなりました。
同じ男性からもそんな風に見られるんだぞ、お前は。

同時期に公開されているドキュメンタリー映画を合わせて観るとさらに理解が深まるようですが、なかなか近所では上映していません。
たとえ演っていたとしてもツラいから観ないだろうな。

PS.
ダイアナ妃を演じたクリステン・スチュワートさんって、他の映画とかと全く印象違いますが、めちゃくちゃ上手でしたね!
スタイルもほとんどダイアナ妃みたいで。
アカデミー賞ノミネートも納得。

今回は映画「スペンサー ダイアナの決意」を観たファーストインプレッションでした。

それでは!






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