見出し画像

クラウドファンディングで「本だったノート」を支援してみた

実際には昨年の夏のことだが、MotionGallery(モーションギャラリー)というクラウドファンディングプラットフォームで「本だったノート」のプロジェクトが掲載されていた。


クラウドファンディングはそれまで使ったことがなかったのだけど、MotionGalleryはSpotifyで配信されているポッドキャストもたまに聞いていて知っていた。
そして「本だったノート」というプロジェクト名に興味を惹かれて詳しく見てみると、プロジェクトの主催者はバリューブックスだった。
バリューブックスは Amazonにも出店している長野県のオンライン中古書店で、個人的な経験からAmazonでバリューブックスが「非常に良い」で出品している本でまず嫌な思いをしたことがないので、一番信頼している。

いち消費者としての立場でしかバリューブックスの事は知らないが、梱包もすごく丁寧だし、長野県上田市という地方都市で誰かが読まなくなった古書を色んな形で新しい読者に届けようと取り組まれている姿勢になんとなく共感をしていたこともある。

そのバリューブックスが、買取することが出来ずに古紙回収に回すしかなくなった古本、年間「約365万冊」を違う形で再生できないかということで新しく立ち上げたプロジェクトが「本だったノート」だ。
表紙のインクも廃インクを使うというその徹底ぶりは、まさに今の時代のSDGsに沿った製品づくりで、その点でプロジェクトに共感した。

A6判並製(文庫本サイズ)128ページのノートが3冊のリターンで2,400円。
正直ノートとしては高い。
だけど、そもそもプロダクトの原価だけで購入するかどうかを決めるようなものでもないのだろうと一口支援させてもらった。

そして届いたノートが3冊。
文庫サイズでとても可愛い。
紫、緑、黄の3色の表紙のノート。
だけど、この表紙の色付けも廃インクを使っているのに合わせて、無駄を出さないために濃度調整なども行っていないため1冊づつ色合いが異なっているそうだ


紙質は再生紙だからザラ紙のような感じだけど、紙質も一律ではなくところどころシミのようなものがあって、色んな本の活字の名残が混じっているらしい。
あと、オマケで栞もついていた。

どこにでも売ってる大量生産の品と違って、こういう一点ものは購入するのはいいけれどなかなか思い切って使えないのが玉に瑕。
実は半年経ってもまだ使っていない。
他の文庫本と一緒に本棚に立ててあり、何に使おうかなとたまに取り出してみるが、また元の棚に戻している。
ノートして最後の生を受けた古書達なので、やっぱりちゃんとノートとして使ってあげないといけないのだけど。

「本だったノート」
クラウドファンディングとしては終了しているが、Amazonなどのオンラインショップで「本だったノート」として1冊づつ通常販売をしています。
バリューブックスの活動に興味がある人は一度手にとってみてください。
なんだか、バリューブックスの宣伝みたいになってしまった。。。

<了>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?