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その手があったか!BLANKY JET CITY


「BLANKEY JET CITY全曲サブスク解禁、全アルバムがアナログ化」

そんなニュースが昨夜配信されてました。
知ったのはついさっき(翌日の夕方)なのですが。

BLANKY JET CITYは今も熱烈なファンのいる奇跡のようなロックバンドで、1987年に浅井健一(Vo, G)、照井利幸(B)、中村達也(Dr)のトリオとして結成されました。

バンド結成直後の1990年に、これまた数多のバンドを輩出し、空前のバンドブームの牽引役ともなった幻の深夜番組だった通称「イカ天」、正式名称「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演し5週連続勝ち抜き、第6代グランドイカ天キングになり東芝EMIからデビューしました。

イカ天がはじまったのが、ちょうど僕が大阪から就職のため東京に出てきたタイミングと一緒でした。
平日は深夜まで働き疲れ果てて帰宅し(当時はどの会社も今の基準ではブラックでしたね)、土曜深夜のイカ天を見るのが唯一の楽しみと言っていいくらいでした。
なんせ、僕も中学時代からずっとバンドを組んで音楽活動をしていたので興味津々です。

毎週出てくるアマチュアバンドもトンデモなバンドから、これはプロじゃないのか?というバンドまでバラエティ豊かで、審査員の皆さんも人くせあるミュージシャンばかりで最高でした。

(突き放した吉田健さんとミュージシャン目線の真面目なコメントの伊藤銀次さんのコンビもよかったし、審査員長の萩原健太の優しさ溢れるコメントもよきでした)

そのイカ天にBJCが出てきた時のことは覚えてます。
3人ともガラ悪いヤンキーの兄ちゃんみたいな佇まいに、浅井さんのぶっきらぼうな名古屋弁がなんとも味があり、
演奏が始まった途端、空気が一瞬で変わり、なんて格好いいバンドなんだ。
これがまさしくロックバンドだと思いました。

浅井さんのボーカルスタイルはちょっと舌足らずで声も少し甲高くて決して典型的なロックボーカルからは遠いんですが、歌いながら独特のニュアンスで弾くグレッチの演奏と合わさると、やはりそれは紛れもないロックシンガーで、カリスマ性が凄まじかったです。

5週目に演奏した「狂った朝日」のカッコよさったら今でも覚えてます。
イントロから震えましたよ。

2000年にバンドが解散してからの各自の活躍は言うまでもないです。

ドラムの中村達也さんは最近では新宿ピットインでジャズ界隈でもぶりぶり言わせていて、何度か観に行きました。

しかし、音源が物理媒体でしかリリースされていなかったため、Youtubeの海賊アップロードを別にすると、気軽に楽曲にアクセスする手段がなかったのが残念でした。
まぁCD買えよって話なんですが。

それが、昨日でしたか?
解散ライブの映像が限定配信され、
直後にApple Musicなどのサブスクでもライブ音源が配信されました。

そして、ここへ来ての全曲サブスク解禁。
素晴らしい。

そして、サブスク解禁だけでなく、その手があったか!
それは素晴らしい作戦だ!
と思ったのが、
全アルバムのアナログ化
です。

いや、もうこれに勝るマーケティング戦略はないでしょう。

これまでバンドの噂は聞いていたけれど、なかなか楽曲にアクセス出来なかったライトユーザはサブスクで取り込んで、新しいファン層を獲得し、
なんなら、そこから好きななった人たちがアナログも買う。

古くからのコアなファン達はもちろん全員が全アルバムをアナログで買いますよね!

はい、僕も全アルバムとは言わずとも何枚かアナログをゲットする予定です。

そうだよな、サブスク解禁して物理メディアの売上落ちる心配するくらいなら、アナログも一緒にリリースしちゃえばいいんです。

サブスク解禁が待たれる山下達郎さんは、先にアナログ化をどんどん進めちゃってるからなぁ。
やっぱりサブスク無理かなあ。
ま、アルバム全部持ってるからいいんだけど、サブスクで聴けた方が楽っちゃぁ楽。

というBLANKY JET CITYの感心したニュースでした!

〈了〉

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