文芸誌バックナンバーを自炊しようと思ったが、10年前のスキャナーがM1 Macbook Airで動かなかった
こんにちは、makoto です。
ドキュメントスキャナーってご存知でしょうか?
自宅に1台はある(?)インクジェットプリンタでもスキャンは出来ますが、ガラス面にセットにしてスキャンをするため、何ページもあるような書類をスキャンするのは面倒でした。
そこで、FAX(これも最近は見ないか。。。)のように複数枚の書類をセットして一気にスキャンが出来るようにした「書類のスキャンに特化した」機械です。
2010年にiPadが発売され、タブレットで本を読む「電子書籍」が一般的に認知されるようになってきたタイミングで、富士通(PFU)のドキュメントスキャナーScanSnapが大ヒットすることで「自炊」ブームがやってきます。
「自炊」とは、本を裁断してスキャナーで電子化することを言いますが、面白い表現ですよね。(個人的には正直今でもピンと来ないですが)
僕も2011年頃、iPad初代を入手して、増殖する紙の本をなんとかしようと「自炊」に取り組むことにしました。
当然、デファクトスタンダードとなりつつあったScanSnapも検討した訳ですが、生来の天の邪鬼というか逆張り好きのおかげで、ScanSnapではなくキヤノンのDR-150というコンパクトタイプのスキャナーを購入しました。
この機種も使ってみると何の問題もなく自炊することが出来て、さっきNASにある自炊本ファイルを数えてみたら「534冊」ありました。
まぁよくぞこれだけ自炊したものです。
2011年から2年くらいは、とにかく休日暇さえあれば、本の裁断とスキャンを延々とやっていたような記憶があります。
当時はKindleもそんなに品揃えがよくなくて、
「電子書籍化はしません!」
なんて作家の方も多かったり、
新刊がすぐにKindleにならないようなこともあったので、
わざわざ紙の本を買ってきて電子書籍化してiPadで読む
みたいなこともしていました。
しかし、そんなマイブームも2015年あたりになると落ち着いてきました。
当時関わっていたプロジェクトが多忙だったということもありますし、
Kindleで出てくる本も多くなってきたり、
当時のiPadなどのタブレット解像度だと300dpiでスキャンしてもなんとなく文字がぼんやりしていて、
「実際のところ、そんなに読みやすくはない」
ということも大きな理由でした。
で、あれだけ活躍したDR-150も押入れの奥に片付けられていたのですが、
「文芸雑誌のバックナンバーの保管が大変になってきた。
これを自炊してしまえばいいんじゃないだろうか?」
と今朝ふと思いつき、押入れから引っ張り出してきました。
当時使っていたMacbook Air13 (2011年モデル)は売却用に初期化してしまってあったため(あまりに古すぎて売らずにしまってある)、現在メインで使っているM1 Macbook Airにドライバをインストールしないといけません。
早速、キヤノンのWebページからDR-150のドライバを探します。
macOS対応は。。。。
10.12 Sierraまでとなっています。
M1 Macbook AirのOSは11.6 BigSurですが。。。
「ま、とりあえずダメもとでインストールしてみるか。」
早速ドライバをダウンロードしてセットアップしてみます。
セットアップ最後に
「このオペレーティング・システムで動かすにはバージョンアップしないと駄目だぜ」みたいなメッセージが出ました。
それでも気にせずに、スキャンソフトを起動してみるとやはり
「アップデートしないと動かないぜ!」
とかなんとか言ってきます。
やっぱり駄目か。
最後の望みを託してキャノンのサポートページで調べてみると、
※現時点でM1チップ(Apple Silicon)搭載Macについてはご使用いただけません。
そっけない記述がありました。
そうなんです。
現時点では、DR-150に限らず最新機種でもM1 Macには対応していないんです。
「やる気あるのか!!キヤノン!?」
一時期は「グラフィックといえばMac」
という時代もあっただろうに、
「町の写真スタジオに行くと、大抵置いてあるマシンはMacだったぞ。
そんなことでいいのか、キヤノン!!?」
と、少し熱くなりましたが、仕方ありません。
文芸誌バックナンバーを自炊電子化して保管するというプロジェクト達成のためには、M1 Mac対応という壁が立ちふさがってきました。
まさか、未だにM1 Mac対応が問題になるとは思ってもいませんでした。
仕方ないので、スキャナーを買い替えるまでのモチベーションはありませんがScanSnapも調べてみました。
「。。。。。」
さすがの自炊のデファクト・スタンダードマシンScanScap!!
全機種M1 Mac対応しているようです。
エントリーモデルのiX1300がDR-150ともサイズ的にも機能的にも同等レベルですが35,000円近くします。
出来れば買い替えるならば、2枚重ね検知とかしてくれるセンサー付き上位モデルのiX1600がいいですが、価格コム最安値でも45,000円以上します。
ちょっと気軽に買い替える価格ではないですね。
初期化したMacbook Air 13 (2011)を自炊専用マシンとして再セットアップしないといけないかな。。。
Sierra OSモジュール入手出来たっけかな??
今週末はそんなこんなで、文芸誌自炊電子化は断念しました。
それでは!
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