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#ご当地グルメ〜力餅食堂の肉うどんとおはぎ

今日は僕のソウルフードの話をします。

9才から24才まで15年間暮らした大阪北部の京阪沿線の町。
松下電器と三洋電機の本社があった人口15万人程度の町。
中川家の出身地としても有名な町。
彼らのネタに地元を扱った「守口の母」というのがあるが、まさにあんな喋り方のおばちゃんばかりが住む町。
隣町には天神橋筋商店街に並ぶ大阪の代表的な商店街である千林商店街がある。
千林商店街はダイエーが一号店をオープンしたことでも有名。
北大阪の繁華街からも近い。
梅田からタクシーに乗っても2,500円でお釣りが来るし、自転車だったら30分ちょっと。

町の規模の割に大手企業があるからなのか物価も安く、仕事にも困らない、昔でいう文化住宅も沢山あって、いわゆる低所得者家庭も多く、町を歩けば昼間から酔っぱらっている大人と髪をリーゼントにまとめたヤンキーに当たる。
そんな便利でファンキーな衛星都市だったはずなのに、僕が住んでいた当時は過疎化しつつあって人口減少。
小学校は1学年たったの2クラス、1クラスは25人程度。
気がついたら、三洋電機はなくなり、松下電器もパナソニックと名を変えて工場をどんどん閉鎖していく。
通っていた小学校も閉鎖。高校は他校と合併。

不動産業を営む友人からは、大阪の中心部から見ると鬼門にあたる場所だったのであまり好まれなかったというような話も以前聞いたことがある。

両親の家仕舞いに久しぶりに帰省した時には、古い家は新築の3階建の一軒家や単身用のワンルームマンションに建て変わっていたが、町はやはり活気はなかった。

そんな僕が今でも大阪、特に実家があった大阪北部の方に行った時には必ず立ち寄るのが力餅食堂という大衆食堂。
僕の暮らしていた町にも数件あり、本当にお世話になった。
いつも注文するのが肉うどんとおはぎでソウルフードとして愛して止まない。

うどんの出汁は、大阪特有のかつおだしに薄口醤油の甘いつゆ。
その上から甘辛く煮たお肉を乗せて、刻んだ小ねぎ。
うどんはあまりコシのない柔らかい麺。
とにかく出汁が美味しい。
一口すすっただけで、あぁ大阪に帰ってきた、とため息の出る味。
関東ではなかなかこの味には出会えない。

そういえば、はじめて東京に来て、立ち食いそば屋に入った時に真っ黒いスープに驚いた。
関東では薄口醤油を使わなかったし、今みたいに讃岐うどんなどの関西風の出汁はまだ進出してなかった。

肉うどんと一緒に戴くのがおはぎ。
一皿におはぎが二個。
甘さ控えめで塩気が少しある軽めにつぶした餡が特徴。
たまにお赤飯を戴くこともある。
お赤飯はめでたい時に食べるもの、というイメージがある人もいるようだけど、大阪では(僕だけ?)お赤飯は日常的に戴くもの。

本当に美味しい。
こうやって味を思い出しながら書いているだけで、すぐにでも飛んで行きたくなる。

大阪・京都と一部中国地方などにも、合わせて100店舗近くあるようなので関西に行った折には是非行ってみてください。
大阪城観光の場合、大阪環状線で最寄りの森ノ宮駅から一駅南に下った玉造駅前に力餅食堂はあります。

今日は僕のソウルフードとでも言うべきご当時グルメ「力餅食堂」の肉うどんとおはぎを紹介しました!

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