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背筋が曲がって座っていて、注意しても、姿勢を保つことができない

 姿勢をまっすぐに保つためには、重力にさからって姿勢を保つ筋肉やバランスの力が必要になります。この力は、生まれてから運動発達とともに育つ力で、運動発達に個人差があるように、このような抗重力活動の発達にも個人差があります、
 抗重力活動には、赤ちゃんがうつ伏せから体を反り返らせるような飛行機ポーズの伸展活動と、仰向けで腹筋を使って頭や手足を丸めるリフトアップの屈曲活動があります。
 背筋をまっすぐにして姿勢を保つためには、この進展活動と屈曲活動の両方がうまく働かなければなりません。
 
このような力を育てるためには、

①重力に逆らう姿勢やバランスを育てるような運動が必要です。
 ジャングルジムに上ったり・鉄棒にぶら下がったり・逆立ちしたり、階段や塀から飛び降りたり・縄跳びでバランスを崩さずに着地するなどです。
 
その他に考えられるポイントとしては、

②本人のペースに合わせた学習環境づくり
 自分が苦手なことが姿勢となって表現されているかもしれません。
わからないことは周りに聴いたり、理解度に応じた課題に変更したり、本人のペースで安心できる環境をつくりましょう。
 
③ATPエネルギーを満たそう
 食事で、タンパク質やミネラルやビタミンなどの栄養素が足りていないと、体に60兆個ある細胞を動かすのに必要なATPエネルギーが十分に作れずに、疲れやすくなって姿勢を維持することが難しいのかもしれません。タンパク質+鉄+ビタミンB+ビタミンC+マグネシウムなどの栄養バランスを見直してみましょう
 
④睡眠の質と量を高めよう
 就寝時間が遅くて寝不足の場合は、成長ホルモンの分泌が少なくなり、寝ている間に体を回復させることができずに疲れやすくなり、姿勢を維持することが難しいのかもしれません。子どもの睡眠時間は、8~9時間は必要と言われています。睡眠時間を十分にとって体の疲れを癒して、活動できる体にしていきましょう。
 
⑤排泄リズムをつけていこう
 尿や便が溜まっていると、外に出したいのに出せないため、本人は無自覚のうちに腸の負担を和らげようと、お腹を緩めて背中が丸まっている可能性があります。便がでやすいように、十分な水分補給や水溶性食物繊維、マグネシウムやビタミンCをとって、排泄リズムをつけていきましょう。
 
 このように、姿勢を保つことが苦手な子どもには色々な要因があり、体を支えたりバランスをとったりする遊びをしたり、体に必要な栄養バランスや、睡眠・排便の質を見直してみることをお勧めします。
 
 

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