逆バースデープレゼント

前職ではここ数年、もう辞めようかな、と思っていた。
自己肯定感が削られていって、その会社で働いている自分のことも嫌いになっていって。仕事自体に変わらず愛情はあったけれど、どうしてもモチベーションが保てなくなった。

今となっては、もっと早く退職の決断をすべきだったかな、と思う。
でも、私にとって仕事を続ける一番の理由になっていた存在がいた。
今日はその人の誕生日で、日付が変わってお祝いのLINEを送ったら、すぐに返事が返ってきた。

「こうやって祝ってもらえて、自分は本当に幸せ者だと時が経てば経つほど思います。
真琴さんと出会ってなかったら、自分は確実にこの職業の人間としても、
1人の人間としても学んでいないことがたくさんあった。」

ちょっと泣きそうになった。
そう言ってもらえるようなことは何もしてあげられなかったけれど、退職する時にも想いが沢山つまったLINEと手紙をもらって、そのときは家で1人で読みながら泣いた。笑

仕事の価値は自分で作るものだけれど、その言葉だけでも、これまで仕事をしてきた意味を感じられるし、前の会社で過ごした時間を財産にしてくれる。
彼女の誕生日なのに、また私がプレゼントを貰ってしまった。

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