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わたしのための学び

日曜日、国家資格の検定試験を受験した。
合否はさておき、翌日には解答が発表され、正式な結果通知がある9月までの間、心の隅に引っかかった状態で過ごさないで済むのは大変ありがたい。
さっそく自己採点してみると、無事合格。ひとまずほっとした。

この試験には、前職の仕事内容に関わる内容のほかに触れたことのない分野も含まれていて、在職中から興味はあったけれど手をつけられていないままだった。
受験を決めたのは、後学のためももちろんあるけれど、一番は「資格がとれれば、多少は転職活動にプラスになるかもしれないから」という極めて現実的な理由だった。

興味があったとはいえ試験となるとまた話は別で、受験生のようにトイレのドアや部屋の壁に付箋をべたべた貼り、独りぶつぶつと呟きながら暗記する期間が続くと、試験が近づくにつれ若干鬱々としていたのは否めない。
それでも、これまで仕事や日常生活で感じた疑問が解消したり、漠然としかイメージできていなかったことが少しずつ知識として形が見えてくるのは楽しくもあった。
強制されるのではない、自分のための学び。

退職して以来、決して褒められるような時間の使い方ができていないことを、自分の中でずっと後ろめたく感じていた。
後から思い返したとき、「あんなに時間があったのに、私は何をやっていたんだろう」と悔やむのではないかと。
今回の合格は小さいことでしかないけれど、「あの時これをやった」というものを1つ形として残せたのは自分の中で大きいし、それ以上に、まだ続く転職活動へのちょっとした自信にもなった気がする。
これだけのことで、なんだかそのうち上手くいくんじゃないかという気がしてくるから単純だ。

たまには、自分で自分を褒めてみよう。
えらいぞ私。ひとまずお疲れ。

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