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安嶋健太郎 ピアノリサイタル 全4話その4               2023年12月3日(日)銀座 王子ホール 

年が明けちゃいましたっ💦

読者の皆様、明けましておめでとうございます🎍 このシリーズ、今日は「その4」です👆 当初の予定では4話で完結するはずでしたが、どうも、4話では終わりそうにありません🙇💦 申し訳ありませんが、もう少々、お付き合いくださいませ💦 今日は開演の瞬間からです🌺

いよいよ開演♬

出てきた❣ 10月1日は黒装束でしたが、この日は、黒を基調としながらも、黒一色ではありませんでした。重要なのは、10月1日と同じく、ゆったりした服装であった事・・・上品でフォーマルながら、演奏上の動きを妨げない服装・・・本当の演奏者は、こういう服を選ぶものだと思います👆

座った・・・そして座った直後の安嶋健太郎の右足の動きが衝撃的💦💦💦何のためらいもなく、連続した1動作で、右足が、サスティンペダルに吸いついたのです・・・「すうっ」と👆

ああ~~っっっ💦💦・・・これ、これ、出来ないんですよっ💦こんなふうに💦💦、ペダルに視線を落とすことなく、何のためらいも澱みもなく、まるで吸い付くみたいに「すうっ」て、ペダルに足を載せる事💦、ああ~~ッ💦こんなふうに私もやりたいっ💦やりたいっ💦でもできないっ💦

これができるピアニスト、実は殆どいません💦私の記憶にはありません💦プロのピアニストだって、必ず2,3度足を動かして、ペダルの位置と感触を確かめてから演奏に取り掛かるんです。安嶋健太郎のように、見ないで「すうっ」とペダルに足が吸い付きその後動かない人、見た事ありません💦

もしいるとすれば、ひょっとしたら中村紘子先生は、そんなふうに足が動いていたような気がします👆 女性ですからロングスカートで、足は見えないんですが、中村紘子先生はピアノに座った時、足をウゾコゾと動かすような真似はしておられませんでした❣「すうっ」としていたような気がします💦

皆さんも、ピアノの演奏会に行ったら、ピアノに座った直後の、ピアニストの右足の動きをよく見てみましょう👆(💦こんなとこ見てるなんて、イヤな観客(笑)・・・そう、私は演者にとって、最もイヤな客なんです(笑))、「すうっ」とペダルに吸い付く人なんていないはずです👆そしてこう思うとよいです「ああ、この人は本物ぢゃないっ💦」って(笑)(うわあっ💦本当に嫌なヤツ(笑))

そう「本物のピアニスト」ってのは、安嶋健太郎みたいな人の事を言うんです👆 そして、演奏が・・・

冒頭の曲はショパン・・・

甘い甘いショパンが聴こえてきました・・・この甘さ、どこかで味わった事があるような・・・その時には思い出せませんでした。それを思い出したのは、帰宅し、何日か経った後でした・・・あまりに昔の記憶なので、即座には思い出せなかったのです💦・・・

やっと思い出しました、そう、アイザック・スターンのヴァイオリン❣🌸💦私がまだ学生時代、足を運んだ演奏会、アイザック・スターンの演奏から繰り出されるヴァイオリンの音が、このように甘く、この上なく美しい音楽だったのです♬ 

曲目などは全く覚えていません。覚えているのは、その音色と音楽的表情👆例えようもない美しい音色・・・しかし音楽はしっかりした構造👆 だから感動が止まらないんです💦 アイザック・スターンは、ストラディバリウスを弾いていました💦世界最高のストラディバリウス弾きでした💦

ストラディバリウスの音を、初めて生で聴いた時の感動👆 それと同じ甘く美しい音色、音楽的感動を、安嶋健太郎のピアノで、再び聴く事ができたのです。

ショパンが終わり、極上のスイーツを食べ終わった時のような、甘く美しい音楽の余韻に浸りつつ、ちいと気になる事が起こりまして「あれっ・・・❓❓」っと思いました💦

その「あれっ・・・」は音の感じ・・・このピアノ🎹D-274だよね❓

あああ、もうこんな字数になってしまいました💦この続きは次回に必ず書きますのでどうかご容赦を🙇 D-274の謎解き(笑)・・・フフフ(笑)

王子ホール・ステージ奥から客席を望む

世の中の残酷な真実・・「本物は10分の1」という真実 その4

前回の記事で、コンクール成績が、必ずしも信用できるワケではない事を、暴露(笑)してしまいました💦 でもね、この記事の読者さんは、きっと、ピアノを弾く人が多い気がするので、少しだけ安心してください👆

ピアノだけぢゃありませんが、楽器演奏のコンクールは「他よりもまだ信用できる」と言うべきでしょうね👆 何故かと言うと、楽器の演奏はなかなかゴマカシが効かないからです👆 だって、審査員や観客の目の前で、たった一人でステージに出て演奏するんです💦

これ、たとえ審査員が「本物でない」としても、なんせ審査対象が楽器演奏ですから審査員の一人が「このピアニストはヘタクソだっ💦」と言い張ったところで、審査員は他にもいますから、そうそう誰か一人の思い通りに審査が進んだりはしないと思います👆

ところがです、クラシック音楽のコンクールで、審査が、誰か一人の思い通りに進むかもしれない事だってあるんです💦 上記の通り楽器演奏のコンクールではそれは、難しいです👆 故に楽器演奏ではないコンクールで、それは起こります👆

作曲のコンクール👆 審査員が作品の良し悪しを採点するワケですが、その審査員のうち「本物」が10人に1人しかいないとすると・・・作曲コンクールって、通常3名~5名くらいしか審査員がいませんので、審査員のうち、本当に作品の良し悪しを理解できる審査員が、一人もいない状態で採点される場合だってあるんです💦

すると「ちゃんと判る人」が一人もいない状態で、審査員の誰かが「これはいい作品だッ❣」とか「この作品に価値はないっ❣」とか大声で言っちゃったりすると、それがそのまま通っちゃったりする場合があるんです💦の

だいたい、クラシックの作曲コンクールは現代音楽ですから、現代音楽なんて、よく判らない音の並びで構築されてますから、その作品の本当の良し悪しなんか、多くの審査員にはわかりゃしないんです💦 本当によい作品が混ざっていたとしても、それを発掘するなんて芸当ができる審査員は、やはり10人に1人くらいしかいないんです💦

私は作曲が専門で、いろいろ作曲コンクールに出品したり、鑑賞したりしましたが「ちゃんとよい作品が賞をとる健全なコンクール」は殆どありませんでした💦 良かったら皆さんも、作曲コンクールの審査会場に足を運んでみるとよいです👆 多くの場合その審査、ひどい作品が賞をとります👆(笑)

その結果、今「日本を代表する作曲家」なんて言われている有名作曲家のうち、やはり本物は10人に1人位しかいない状態になるワケです。皆さん、「日本を代表する作曲家」とか書かれている有名作曲家のうち、よい作品が書ける人は、10人に1人位しかいませんよ👆

ですが、この記事シリーズを読んでくださっている安嶋健太郎関係者の皆様は、ご安心ください(^_-)-☆👆 安嶋健太郎が審査している「ラフマニノフ国際ピアノコンクール」など、その趣旨が「良く弾ける学生ではなく、お金を払ってこの人の演奏を聴いてみたいと思わせるスターを発掘して下さい」なんだそうです👆

くう~~っ❣❣素晴らしいっ!!「発掘」って言葉に感動しちゃいますねっ❣そう、「発掘」こそが、コンクールというイヴェントの目的のはずですッ👆このコンクールは、数少ない「本物のコンクール」に違いありません👆  そして何度でも言いましょう👆

安嶋健太郎は数少ない「本物」の審査員そしてピアニスト❣


恐縮ですが、私事を少々・・・その4

クリスマスも終わり、街のイルミネーションや装飾が、少々落ち着いてきた12月28日(木)、私はコイガクボのピアノ、また弾きに行きました🎵 この日は、行きつけの楽器屋さんのスタッフさんの一人が、私のピアノを聴きに来てくれました♬

人様が、こんな自分のピアノを聴きに来てくれる・・・嬉しいことです(^_-)-☆ 人様に間近で聴かれていると思うと、緊張もしますが、なんか嬉しくて、気持ちと緊張が上手くブレンドされると、それはそれは気持ちよく弾くことができて、弾き終えた後にも達成感というか・・・

ピアニストってそうなんですよね👆 だからこんな歳になっても、人様の前で弾くことをやめられないんです(笑)

この日も最後の曲は、坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」♬

私はあと何回、クリスマスを迎えられるのでしょう・・・

リサイタル当日、会場近く、銀座のクリスマスツリー


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