安嶋健太郎 ピアノリサイタル 全４話 その８（あれっ❓４話のはずでは・・・でも今回が最終回です）
２０２３年１２月３日（日）銀座 王子ホール
ロマン派のプログラムとしてこれ以上はない、という見事な構成の前半🌺 後半はリストのソナタ１曲のみ👆 演奏会全体の構成として、徐々にクレッシェンドするかのような・・・甘く、美しく、繊細に始まり、徐々にエネルギー感を増し、終盤は爆発的エネルギーに満ちるという・・・
エピローグ その１
演奏会は終演しました。私はこの日、本物のピアニストを間近で見ました、聴きました💦 言葉で表現するのがはばかられるほどに、素晴らしい体験ができました👆
終演後、安嶋健太郎がステージに現れ、この日初めて、言葉を発しました👆たった一言、「このまま終わってもよかったんですが・・・」と・・・・・曲名も言わず、アンコール演奏を始めました・・・ドビュッシーの月の光♬
甘く美しい、この上なくロマンチックな「月の光」でした。そしてもう１曲・・・アンコール演奏も終了し、安嶋健太郎はステージから消えました💦リサイタルは終了し、お客さんたちは帰途につきました。
私の席は齧り付きだったので、客席後方の様子は見ていませんでした。が、ひょっとしたら何人か、失神して席から立てなかった人がいたかもしれません(笑) パガニーニがそうであったように、安嶋健太郎の演奏にはそれだけの力がありました👆
エピローグ その２
終演後、挨拶しようと思いロビーに出ました。そして諦めて帰りました(笑)だって、ロビーに登場した安嶋健太郎に向かって、すでに長蛇の列ができていて、その列の終点は見えない彼方まで続いていたのです💦💦 この列に並ぶとなると・・・諦めて帰りました(笑)
街はすっかりクリスマスムード。この日の思い出にと、通りの一角を占める大きなクリスマスツリーを写真に収め、銀座の街を後にしました。
世の中の残酷な真実・・「本物は１０分の１」という真実 その８
この記事シリーズの最後に、安嶋健太郎が素晴らしいミュージシャンであることを証明するエピソードを、もう一つ書いておこうと思います👆
約２時間のリサイタルの中で、安嶋健太郎が言葉をしゃべったのは、前述の通り、アンコールの演奏直前「このまま終わってもよかったんですが・・」の一言だけ。
この事実が素晴らしいです❣❣
私は子供の頃から、今もずっと思っている事があります。
「演奏会は、演奏をする場所なのだから、出演する演奏家は演奏をすればよい。演奏会、コンサート、リサイタル・・・いろいろ呼び名はあれど、演奏会と銘打っているのだからお客さんは＜演奏＞を聴きに来ている👆」
演奏家は、言いたい事の全てを演奏に込めているはずだし、演奏家として、言いたい事があるのならそれは演奏で表現すべきです。私はそう考えます。要するに「演奏会」と銘打っているにも拘わらず、演奏ではなく、お喋りを始める輩のなんと多いことか・・・
演奏会と銘打って、ステージに出てきて、演奏をせずにお喋りを始める・・・私は辟易としながらこう思う・・・「いつまで喋ってんだよ・・・あんたのお喋りを聞きに来たんぢゃねえよ・・早く演奏始めろよ・・」と。
まあ、演奏会にもいろいろな種類があり、演奏中であるにも拘わらず、どうしてもやむを得ず、人間の言葉が必要な場合も中にはあるでしょう。つまり「お喋りをする必然性があるなら、それもいいでしょう」と感じるくらいの柔軟性は、私だって持っています。
演奏会でおしゃべりをする場合は、必然性があればそれもよいと思います👆ジャズの世界ではありますが、ヴォーカリスト海老原しのぶ先生のライブはそのお手本になる素晴らしいМＣが聴けます👆何故この曲を、今歌おうとしているかのお話で、内容も素晴らしく、私はいつも、惚れ惚れしながらそのお話を聞き、その素晴らしい歌を聴いています♬ 演奏とМＣに、有機的な連続性があり、全てが統合されて一つの芸術となっています👆
そういうМＣならば聞いていても心地よいのですが、演奏内容とは無関係のお喋り、それも、意味のある単語を口のするのではなく、マイクを持って、「あ～」とか「う～ん」とか「まあ～」とか、無意味な音声を連発して時間を潰している輩を見ると、もう席を立って帰りたくなります👆
そういう人たちは「本物」ではありません。自分の主催する演奏会の内容に自信がないから、演奏以外の事で誤魔化そうとしているんでしょ❓ はい、そこのあなた、ご自分の演奏会では、演奏以外の事をしなくて済むように、演奏内容に絶対の自信を持って臨めるように準備をなさってくださいね👆
そうすれば、余計なお喋りは演奏会の邪魔になるだけだと気付くはずです👆
そういう意味でも安嶋健太郎はお手本です👆
この記事シリーズを読んでくださっている安嶋健太郎関係者の皆様、ご安心ください(^_-)-☆👆何度でも言いましょう👆
安嶋健太郎は数少ない「本物」の音楽家そしてピアニスト❣
長い期間、このシリーズを読んでくださった皆様、本当にありがとうございました❣ 安嶋健太郎のシリーズを終了します(^_-)-☆
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