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ことば

みなさま、土曜日はいかがお過ごしでしょうか。
彼が明日の語学検定に向けて勉強している傍ら、
私は絵をかいたり、noteを書いたり、ちょっと勉強をしたり。横で遊んでる罪悪感ですか?少しあります。(その代わりといっては何ですが)試験お疲れ様。ということで、明日に向けて今日の夜、お菓子をつくろうと思っています。我が彼ながら、本当によく勉強するなあ と関心と尊敬の念しかございません。

突然ですがわたくし、日本語教師を目指しております。その資格が取得できる大学内のコースを専攻しております。そして今、日本語を教えるアルバイトのようなものをしていまして。先週第1回目を終えたばかりなのですが、「ことば」を教えている際、自分が体験した海外での出来事を よく思い出すのです。


日本から 遠い 遠い 北の国にいたときのことでした。キャンプの仲間に、私の英語が受け入れられないときがありました。あえて言葉を選びましたが、笑いの対象にされていました。

確かに私の英語はそれほど上手じゃありませんでした。でも、それほど下手だと思ったこともありませんでした。あ、そんな傲慢な態度がきにさわったのかしら。今気づきました haha

私が何かを話すたび、背中から聞こえる小さな笑い声。「また間違ってるね」「日本人とばかり話すからじゃない?」ひそひそ。こそこそ。

自分で言うのもなんですが、田舎のソフトボール部で6年間もスポ根やってきた私には、耐え難い状況でした。
いや!でもせっかくここまで来たんだもの!みんなと仲良くしたい!と、初めのうちは気丈に振舞っていましたが、
いろんなことが重なって、毎日ベットで泣くようになりました。
早く二週間(キャンプ期間)が終わらないかな。違う国に行きたい。息苦しい。

話そうと息を吸うたびに詰まる喉。ひどく緊張する心臓。言われた言葉がこころに 魚の骨みたいに引っかかって 日本人のメンバーとも距離をとるようになっていました。

今まで気にも留めなかった 自分の耳から聞こえる自分の声と、背中から聞こえる小さな声に 一日中おびえていました。

しばらくたってから 耐えられず彼に打ち明けるまで、
誰にも言えませんでした。結果として、私の弱さが勝ってしまいましたが、最後まで彼にも言うつもりはありませんでした。だってかっこ悪いじゃん。見栄張りたいじゃん。

今になれば 本当にいい経験だったと思います。
自分の話す言葉が受け入れられない悲しさ。話すことが、挑戦することが 怖くなる気持ち。

言語を教える側にとって この気持ちが 理解を越えた体感 としてわかっていることは 大きなアドバンテージだと思っています。学習者が 少しでも、のびのびと日本語で遊べるように。間違える恐怖を、少しでも減らせるように。日本での生きずらさ、息苦しさを抱えているなら、言葉の面からサポートできるように。

日本語教師にとても熱いパッションがあるわけではありません。長年追い続けてきた夢、というわけでもありません。どうしてもこの職業じゃなきゃいや!と思ったこともありません。

ただ、

ことば というのは、
気持ちや情報を伝える、受け止める。
表現する、それを咀嚼する。
そんな風に 生活の大きな部分を占めます。心の安定を左右します。そして悲しいかな、人は言語能力で その人の知性や能力を判断してしまいがちです。だからこそ、言葉を使えるようにサポートする役割は、とても意義のあることだと思っているのです。

技能実習生の方。家族で移住された方。職と安全を探しにきた方。いろんな方が日本に来てくださいます。

可能な限り 楽しく 穏やかに 暮らしてほしい。

言葉のサポートが 誰かの世界を救うと
割と本気で信じています。
だから私は
言葉の面からサポートしたい。
そして言語問わず
人の言葉を正面から 
丁寧に受け止められる人になりたい。

今日はそんなお話でした。
想いを書ききるのはむつかしい。

文才が乏しく、こんな書き方になっていますが、本当にそのメンバーに恨みもつらみもありません。終盤はお話もしてくれたし、少し打ち解けられたのかな?とも思います。一面しか見えていなかっただけで、素敵な人たちだったんだと思います。もし彼らに何か伝えられるとすれば

貴重な体験をありがとう!!
成長したーー!!!
次こそ仲良くなってやるからな!!(意地)

てなもんです。「人は涙見せずに大人になれない」と、桑田さんも言っています。泣けるような経験なんて お金出しても買えませんもん。

叫んで終わるのも癪なので(何が)
彼に 明日がんばれ!と全力でかわいくささやいておきます。ちなみに私の全力の可愛さは マルメタピオカガエル レベルです。なんやそれ、と思われた方、google先生に聞いてください。あ、自己責任ですからね。

今日もnoteに立ち寄るみなさまが
穏やかで 豊かな 日々を送っていますように。

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