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中国で100万回再生された私の動画

こんにちは、Mako老师です。先日このような動画をアップしました。

日本人の私が中国で生活した感想とアメリカで生活した感想をシェアした動画です。これが中国の動画投稿サイト今日头条(西瓜视频)で100万回再生されました(Youtubeでは数万回ですがw)。2年間動画投稿をしてきて初めての出来事です。

さて、これがなぜバズりましたかというと、現在中国の方は中国とアメリカの関係に対してすごく関心があります。ちょうど、新疆コットンの件が報道されたところでした。板挟みのようになっている日本。日本人が中国とアメリカに対してどのような意見を言うのか、中国の方は興味津々な訳です。

動画内で言及した内容は、主に私が実際現地で生活してみた感想ではありますが、アメリカの現状について私が思うことや、民主主義などについても少し話しました。以下、動画の内容を簡単にシェアします。

1. 中国とアメリカでは外国人の地位が全く違う!

意外に思われるかもしれませんが、中国人は外国人に対してかなり寛容です。中国で中国語が話せなくても責められることはないでしょう。逆に中国語が話せるとすごおおおおい!って言われます。

アメリカではあり得ませんw英語が話せて当たり前。話せないといじめられます。この点においては外国人として生活してみて、中国での方が気持ちの面でストレスが少ないです。

私がアメリカにいたのは何年も前なので、今とは状況が違うかもしれませんが、私は当時幸い、アジア人として差別されることはほとんどありませんでした(一年弱しか滞在していないからかもしれません)。ただ、常に気が張っていたような気がします。

2. 私がアメリカから中国に戻った理由

もともと大学院進学を目指し渡米しましたが、1年未満で中国に帰ってきて就職した私。当時私がアメリカを離れた理由は3つです。

①学費&生活費が高額 ②シンプルに遠い ③危険

①中国の大学を出ましたが、国立大で年間学費は2万元(30万円)程です。アメリカで留学生が大学院に行こうと思うと10倍かかることもあります...とにかく早く働きたくなってしまいました。動画内では、アメリカで家賃をケチろうと引っ越した先でネズミに遭遇し(日本でも中国でも見たことがなかった)、一晩で出ていく話もしましたw

②単純ですが、日本から遠すぎて簡単に帰れないことが中国に長年住んでいた私にとってはかなりマイナスでした。

③アメリカでは車上荒らしに遭ったり、銃声を聞いたりしました。夜は1人で出歩くことはできませんでした。中国では余裕です。夜道は下手したら日本より安全です。

3. アメリカに住んで良かったと思う点

運良く、私がアメリカで出会った人たちはいい人ばかりでした。アメリカに住んでみて、得ることのできた素敵な経験もたくさんあります。動画では2点に厳選して紹介。

①アメリカ人は年齢を気にしないと言う価値観を持っている

②正義感があり、他人に手を差し伸べる人が多い

①年齢を気にする日本人や中国人とは違い、アメリカでは歳を尋ねられたことはありませんでした。高校生からシニア世代まで友達がいました。若くてもとても自立していてしっかりとした考えを持った人、歳を重ねていても若者に負けずいろんなことに挑戦する人、年齢に縛られない姿勢がすばらしいと思います。

②これはアメリカ旅行中に実際に体験した話です。女友達と2人で郊外の大型スーパーに行ったときのこと。車を持っていなかったのでバスで帰ろうとしましたが、暗くなり、バス停が真っ暗で何もないところにありました。人通りもなく、後ろには空き地のようなところがあり、数人の男性が大麻を吸いながらたむろしています。怯えるしかない状況で、一台の車が目の前に停まりました。誘拐されるのも覚悟しましたが、中にいたのは中年の白人女性。

「ここは安全な場所じゃないから、乗りなさい!」

これもまた怖かったのですが、ここに残るほうがもっと怖くて、乗りました。この方が本当に良い方で、何個か先のバス停まで乗せてくれました。そこにはコンビニもあり、公衆電話でタクシーを呼びました。しかし、あまりに遠いと断られ、そうこうしている間に、たくさんの通行人が声をかけてくれました。「携帯電話使う?」「何か力になろうか?」。最終的にはバスが来たので、帰ることができましたが、彼らの行動にすごく感動しました。

4.一般的に日本人はアメリカに対する印象が良く、中国に対する印象が悪いのか?

中国で動画配信している身として、中国の方には言いづらかったのですが、私ははっきり言いました。「正直言って、否定できません。」

私は幼い頃、父がアメリカ出張によく行っていたので、旅行に行ったことも多かったですし、アメリカが好きでした。ただ、歳を重ねるにつれて、アメリカの悪い面も見えてきました。特にここ数年の状況は目に余るものがあります。

日本では中国に関するマイナス面の報道が極めて多いです。そのため、多くの日本人は中国と中国人に対して偏見を持っています。さらに、社会主義と資本主義といった根本的な違いからも、衝突が生まれるのも無理はありません。

『何かあればアメリカの軍隊が守ってくれる』と言ってしまっては語弊が生じるかもしれませんが、日米安保条約を結んでいるのは事実であり、日本人は確かにアメリカひいきであると言えると思います。もちろんこれだけが理由ではありませんが、例えば、日本人に「アメリカに住んでいる」といえば羨ましがられ、「中国に住んでいる」と言えば大抵そうはなりません。私は中国の復旦大学を出ていますが、日本人でご存知の方は少ないでしょう。日本で私の学歴が役に立つとは思えません。アメリカの大学を出ていれば話は違ったでしょう。

ただ私と同様に、多くの日本人もアメリカに対する意識がここ数年の状況(コロナ禍の状況や人種差別問題等)で少し変わった、もしくは変わっていくのではないでしょうか?

5. 民主主義についてどう考えるか

私は国の在り方について否定したり政治的なことに言及するつもりはありません。ただ、最近のアメリカの問題点としては、『自由』と『自己中心』を履き違えている人があまりにも多いのではないでしょうか?

例えば、コロナ禍で、「個人の自由だからマスクはしません」

これは自由ではなく自己中心的な考えです。他の人の健康と安全のためほんのわずか自分を犠牲にすることがそれほど難しいでしょうか?自由が故にデモが暴動に変わってしまうこともしばしばあります。人々の道徳なくして自由はないと個人的には感じています。


●以上、これが私が中国の動画サイトに投稿し、100万回再生された内容です。私は率直な感想を述べたまでなので、中国、アメリカ、日本、どの国をひいきして話したつもりはありませんし、どの国にもいい面、悪い面があると思います。

ちなみに、中国のほとんどの方がこの動画に対して好意的でした。中には面白いコメントもありましたよw 「紅白でUSA(カモンベイビーアメリカ♪)を聞いたときは絶句したw」とかねww

中国とアメリカに住んでいた日本人として、中国人、アメリカ人、日本人がみんなもう少し理解し合える世の中になればいいなと願うばかりです😊

Mako老师 語学講師×動画クリエイター

西瓜视频(スイカ動画)はこちらより↓


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