人に嫌われることは「自然現象」だということ。

■人に嫌われないように生きてきた

私は弱い。先月29歳になったが、自分のことが正直嫌いだ。なぜかと言うと人に嫌われないように、びくびくしながら生きてきたからだ。例えば高校生の時所属していたサッカー部でのこと、私は下手くそで毎日怒られるのが正直嫌だった。本来なら嫌われるの覚悟で、嫌われてもいいからフィールドに立ち、もくもくと練習するべきだった。でも私は怪我を言い訳にして、怪我が治ってもサボり、そして嫌われるのが怖くて、サッカー部を辞めた。

会社でも友人関係でも常に頭にあるのが、「嫌われていないか」という余計な思考だ。人にちょっと注意されただけで、まるでこの世の終わりかのように落ち込んでしまうし、人に嫌われないように、とにかく他人に媚びてしまうし。他人が怖かった。とにかく怖かった。幸いいじめられずに生きてこられたが、私は今も他人が怖い。

■28年間を無駄にした気分

そんな私だから今まで生きてきた28年間を自分らしく生きられなかった。すごく無駄にした気分だ。他人の言うことに一喜一憂してしまうこともそうだし、他人に好かれようと余計な努力をしてしまうこともそう。とにかく私は人に嫌われないことを意識しすぎて、行動もできないし、自分らしい発言もできなかった。そしてそんな人生が、自分がとても嫌だった。

気付いたらもう30歳になる。大人として、このままでいいのか。好きな人にはつまらない男として見られ、友人はほどんといない。会社では評価されず、毎日怒られないかビクビクして生きる人生に何の価値があるのだろうか。私はもうこれ以上こんな人生を生きたくない。でもどうやって生きたらいいのかわからなかった。どうやってメンタルを強くしたらいいのかわからなかった。

■自分で制御できないこと

そんな中、今日ジムでエアロバイクを漕いでいる間、スマホで他人を気にしない方法について調べていた。その時、一本の動画に巡り合った。その動画ではこんな様な内容が放映されていた。

「人に嫌われる・嫌われないということが自分で制御できると思っている人が多いようにみえますね。そうではなくて人に嫌われることは自然現象だと思った方がいいですよ」みたいなことをゲストの成田悠輔さんが発言していた。

私はこれだ！と思った。今まで人に嫌われるかどうかは自分で制御できることだと思っていた。でもそうではない。自分では制御できないことなんだ。まるで風邪のように、ひく時はひく。嫌われるときは嫌われる。自然現象なんだ。

■成田悠輔さんからの言葉

成田さんがどういう人か正直存じあげていない。でもその言葉は私の胸にすっと入ってきた。自然現象はコントロールできない。嫌われるときは嫌われる。自分で無理やりどうにかしようと思わない方がいい。嫌われることにビクビクしてたって、他人に媚びたって、嫌われるときは嫌われる。その反対で自由に生きたって、好かれる人には好かれる。どう生きたっていいんだ。そう思うことができて、私はすごく納得した。

■嫌われるかどうかは自然現象だ

その動画を観終わってから、私は嫌われることに関して怖くなくなった。もしかして私の解釈は間違っているかもしれないが、それでもいい。とにかく嫌われないように無理やり心を捻じ曲げる生き方は止めよう。嫌われるのは仕方ない。それよりも自分らしく生きられないことの方が問題だ。正直これからはもっと自分らしく生きられるような気がする。

自然現象という考え方は嫌われることだけでなく、私が恐れている「失敗する」にも言える。私は失敗が怖い。でもどんだけ頑張っても失敗する時は失敗する。上手くいくときは上手くいく。それは一種の運であり、自分ではコントロールできない世界である。そう思うと自分でコントロールできることって思いのほか少ない。でも大事なのはそのコントロールできることに集中すること。コントロールできないことには手を出さないこと。それは嫌われない生き方をやめるうえで、まず考えないといけない。

■これからの生き方について

これからはもっと自分らしく生きるを第一に考え、生きようと思う。それは嫌われないようにビクビクする生き方とは卒業することである。もう私は他人を気にしない。気にしたところで、私には他人の気持ちをコントロールすることはできない。それで嫌われたところで、ただの自然現象だ。今のビクビクしていた生き方で生きたところで、誰も私に仲良くしてくれなかった。だから少しくらい羽目を外したところで、それで嫌われたところで、大してダメージはない。

怖いものがなくなったわけではないが、成田さんのおかげで少しは心が軽くなった。本当は動画を紹介したかったが、公式の動画では無さそうなので、掲載は控えさせていただきます。

ほんと、他人を気にして、嫌われないように、びくびくするのはやめたほうがいい。全ては自然現象なのだ。

以上。