「LINEマーケティング」を読んでみた
【書籍】
著書:LINEマーケティング
著者:株式会社オプト
■はじめに
2011年6月に「LINE」というアプリは誕生しました。
スタンプを使ったコミュニケーションアプリとして誕生したLINEですが、現在では決済からショッピング、フードデリバリー、オンラインゲーム、音声スピーカーによる家電の操作など、生活のあらゆるシーンに入り込み、ライフプラットフォームとして欠かせない存在になっています。
アプリの誕生から8年が経過し、プラットフォームとしての成熟期を迎えたLINEですが、2018年12月に「リデザイン」というテーマを掲げ、大規模なリニューアルが施行されました。
これまではLINE公式アカウント、ビジネスコネクトアカウント、カスタマーコネクトアカウントと呼ばれる企業アカウントと、小規模店舗向けのLINE@アカウントの4種類に分かれていたアカウントタイプが「リアン公式アカウント」として1つに集約されます。
リニューアル後は、アカウント費用が月額0円~始められるようになり、今まで費用が懸念でLINEマーケティングに着手できなかった企業も気軽に始められるようになりました。
参入障壁が低くなったことにより、これからLINEアカウントを開設する企業はさらに増えていくと予想されます。
■他SNSに対する違いとメリット
・ユーザーの居住地が日本の人口統計とほぼ等しく分布している
FacebookやTwitterのユーザーは、日本の人口統計とほぼ等しい比率で分布しています。
そのため、北海道や沖縄までどの都道府県の企業であっても、等しく広告効果が出やすいのが特徴です。
また他のSNSに比べて、利用世代においても圧倒的に幅広いユーザーが利用しています。
■LINEが提供する販促・集客サービスのラインナップと特徴
LINEの広告メニューは「アカウントをLINE内に開設するもの」と「広告を出稿するもの」の2つに大別できます。
広告出稿メニューはスタンプ、ポイントAD。LINENEWS、LAP(LINE ADs Platform)
などの種類があります。
▼広告メニューのラインナップ
■アカウントを持つ
・公式アカウント
友達全員にメッセージを一斉配信
※1.5万円~/月
・ビジネスコネクトオプション
識別子(LINE user ID)を特定してメッセージをセグメント配信
※ツール利用費は別途
■広告出稿する
・LINEポイント
ポイント面に掲載
(大量のユーザー獲得)
※200万円~
・LINE NEWS DIGEST Spot
NEWS面に掲載
※500万円~
・LINE Expand AD
Wallet tabに掲載
※500万円~
・LINE Ads Platform
タイムラインに掲載
(運用型広告)
※100万円~
■LINEのターゲティング機能について
LINEオーディエンスデータターゲティングは、LINEないでの行動履歴を元に、年齢・性別・地域・興味関心などを分類したみなし属性でのターゲティングができる機能です。具体的には、スタンプ購入履歴、LINE公式アカウント友だち登録履歴などの情報からターゲット属性が類推されています。
※LINEサービスのポリシーとして電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク等の機密情報はターゲティングに使用されることはない
・年齢
14歳以下から50代以上まで年代ごとに切り分けて配信が可能
・性別
男女
・地域
47都道府県
・興味関心
18種類のインタレストカテゴリより指定配信が可能
例)ゲーム/デジタル機器/スポーツ/ビジネス/ファッション
■LINEでのマーケティングを実施するにあたって押さえておきたいこと
・新規顧客の獲得が目的なら
新規顧客の獲得が目的であれば、スポンサードスタンプの実施をおすすめします。300~500万人という友達が一気に獲得できますので、その後の獲得施策に関して効果が出やすくなります。
▼スポンサードスタンプの掲載料金
8種類:3,500万円
16種類::4,000万円
・既存顧客の売上拡大が目的なら
既存顧客の売上拡大が目的であれば、Messaging APIオプションを追加しましょう。One to One配信を利用して売上を伸ばすことができます。
足りない分が広告商品を活用して、順次必要な数だけ友だちを追加する方法がおすすめです。
・顧客へのサービス提供が目的なら
顧客へのサービス提供が目的の場合は、各種APIオプションを利用してLINE上で提供できるサービスを企画・構築しましょう。既存で実施しているサービスとの住み分けを検討し、サービス設計を組み立ててから実施することが大切です。
■まとめ
直近ヴァーナルや御社案件でLINE広告やステップの作成を行っていますが、LINEマーケティングへの理解が浅いと感じ本書を選定しました。
広告出稿だけでなく、LINEスタンプ、LINE to callなど様々な活用方法があり新規顧客の獲得だけでなくCRM部分も含めてLINEで完結できるというのが魅力だと感じました。
サービス内容も一新され、以前より活用しやすくなりLINEを導入していく企業が今後増えていくと思います。
審査が厳く広告出稿の部分は活用できる商材が限られますが、CRM部分はどの企業でも活用できると思うので、情報を集めて御社案件でLINEマーケティングの事例をつくっていきたいと思います。
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