【身障者用トイレ】がそこにある意義 ~「障害者」のトイレ事情~
こんにちは!まこ先生です。
今回は障害に関する記事を書いていきます。
と言いつつ以前はてなブログに書いていた記事を少しいじって引っ越しさせるだけですが…。
読んだことのない方はぜひ読んでくださると嬉しいです!
さて、突然ですが野暮なことをお聞きします。
みなさんは外出する際、出先のトイレが気になること、ありますか?
またトイレを気にするあまり、外出自体を躊躇したこと、あるいはその場所へ出向くことを断念したこと、ありますか?
おそらく多くの方の答えが「NO」ではないでしょうか。
ですがこのトイレ問題、実は非常に多くの方々が実際に直面している問題です。
なので、今回は「トイレ」について書いていきたいと思います。
1.そこに身障者用トイレがある意義
いきなりですが、僕、野球が大好きなんです。
今まで何度も野球に救われてきたと言っても過言ではないくらいに。
でも現地観戦することって結構厳しいんですよね。
それはなぜかと言うと、野球場にある「身障者用トイレ、多目的トイレ」なんてあってないようなものだからです。
ですが、これは何も「野球場に限った話」ではありません。
「人が多い場所」に行くと、まぁ必ずと言っていいほどの話です。
一般の方が使用されているんですね。
いや、なんなら「そんなに人がいない場所」でもあえて使用されていることがあります。
結論から言うと、正直「一般のトイレを不自由なく使える方はそちらを使ってほしい」なと思います。
2.車椅子の方は身障者用トイレしか使えない
百歩譲って、僕は一般のトイレでも、そのトイレにとってはギリ使用できることもあります。
でもギリです。めちゃくちゃ大変です。
ただ、常時車椅子を使用されている方はもっと大変です。
普通のトイレを使える方なんてあまりいません。
大抵は特別なトイレ、身障者用トイレしか使えません。
そこには、車椅子で入れるトイレ内のスペースの問題や、トイレ内の設備の問題などさまざまな事情があります。
さらに、トイレの際に介助が必要であり、なおかつ本人と介助者の性別が異なる場合には、そもそも男女別に分かれている普通のトイレを使用するのは難しいんです。
だからこそ、そこに身障者用トイレが存在するんです。
「そんなの言われなくてもわかってるよ」
と思われる方もたくさんいらっしゃるでしょう。
そういった方はどうかその感覚を持ち続けてください。
ですがやっぱり
「世の中に当たり前はない」
んです。
だからこそ、あえて書いています。
3.車椅子の方は急げません
あとみなさん、急にお腹が痛くなった時や便意を催した時はどうされますか?
僕もそうなんですが、特に男性は腸が弱い方が多いので、これまで生きてきて急な腹痛や便意に襲われたことが何度かあると思います。
こういう時って当たり前ですが、まずトイレを探しますよね。笑
もし使用中であれば、急いで他のトイレを探すと思います。
超緊急事態の場合は小走りになったりも。笑
ですが障害のある方、車椅子を使用されている方は、
「やば、漏れそう( ;∀;)」
となっても走ることができません。
そこにトイレがあっても、特殊なトイレでなければもうアウトです。
車椅子の方は階段もエスカレーターも使えません。
たとえば別の階に使用できるトイレがあったとしても、階段やエスカレータを使ってすぐに移動できません。
人混みの場合はエレベーターに乗ることすら時間が掛かることも多々あります。
エレベーターって案外すぐに乗れるものではないんです。
1台でも他の車椅子の方やベビーカーが乗っているだけで乗れないこともありますから。
急げないのはトイレに入ってからも同じです。
衣服の着脱にスペースが必要ですし、脱ぐだけでも人よりずっと時間が掛かります。
何をするにも人よりずっと手間と時間が掛かる。
そんな世界で生きている方がたくさんいらっしゃいます。
4.「何気ない」ことによる制限
トイレを使えないストレスって凄いんですよ。
みなさんが普段何気なくされているトイレは、人にとっては外出や行動を制限される大問題になりえます。
「トイレに行けなかったらどうしよう」
と考えてしまって、億劫になる、あるいは考えるだけで精神的ストレスになり、外出を躊躇される方も恐らくたくさんいらっしゃると思います。
なので、どんなトイレでも問題なく使用できる、そして着脱等にも何の制限もない方は、極力身障者用トイレ、多目的トイレを使用するのはご遠慮いただきたいです。
「誰でも使っていいって書いてあるし」
「多目的なんでしょ?」
「今空いてるし他に使いそうな人もいないし…」
「子どもがいるんだから仕方ないでしょ?」
確かにおっしゃるとおりかもしれません。
でも、こうした「何気ない」考えに基づく行動が、誰かの行動の大きな妨げになっているかもしれません。
まぁこの手の話に何かと難癖をつけたがる人は、普段何一つ不自由なく生活されている方がほとんどなんですが…。
5.「身障者用トイレしか使えない」を優先して
ただ、生理現象ってやっぱりどうしようもないですよね。
例えば、周りのどこにもトイレがなく、目の前にあるのが身障者用トイレだけだったとして、それを逃せば人としての尊厳を失ってしまうような一大事であれば、僕は誰でもそのトイレを使ってもいいと思います。
こうなってくると「健常者」も「障害者」も差はないですもんね。
でも、他にも使えるトイレがあって、ただ単に
「身障者用トイレの方がきれいから」
「身障者用トイレの方がのんびり使えるから」
といった理由であえてそちらを使うのはやめてほしい。
「使いやすい、使いにくい」よりも、「そこしか使えない」人が優先されるべきだと僕は思うので。
でないと誰だってきれいで広いトイレの方を使いたいですよ。
それで「障害者だけずるい!」とか「優先という名の健常者差別だ!」と言うのは違うと思うんです。
僕がそんなこと言われた日には
「おれも普通のトイレ使えたらそっち使っとるわ!」
と反論します。笑
「〇〇しかできない・使えない」というのは、とんでもなく精神的ストレスになるんですよ。
6.最後に…ご理解・ご協力を!
こういったデリケートな問題は、恐らく思っていても実際には言えない方がほとんどだと思います。
それで大変困っている方も大勢いらっしゃると思います。
だからこそ、ズケズケと物を言えてしまう僕が声を大にして言いました。笑
なのでどうかお願いです。
なるべくご配慮いただければと思います。
そしてこの記事を読まれた方は、他の方にもぜひ広めていただければ、お伝えいただければと思います。
みなさんの意識一つで、気兼ねなく外出できるようになる方がたくさんいらっしゃいます。
この記事をお読みいただき、一人でも多くの方に
「障害のある方のトイレ事情」
を知っていただけたなら幸いです。
なお、国土交通省が発表している
「多機能トイレへの利用集中の実態把握と今後の方向性について 多様な利用者に配慮したトイレの整備方策に関する調査研究」に基づく「報告書(車いすアンケート調査)」
のリンクも以下に載せますので、参考までに合わせてご一読いただけると幸いです。
https://www.mlit.go.jp/common/000209203.pdf?
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました(`・ω・´)!
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