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25歳、「普通」について思うこと

25歳になりました。

転職活動をよそに
最近モヤモヤしていることがあります。


私はあまり日本の芸能界ニュースに
興味はないのですが、
この前ご飯を食べる時にテレビをつけたら
タレントの井上咲楽さんがトレードマークの
眉毛を剃って好きな人を振り向かせるために
別人に生まれ変わったという
番組を見ました。

まず最初に思ったことは「ショック」


人の容姿はその人が決めるものであって、
私がここで偉そうに
「あれはダメ、これはいい」などと
決めつけるものでも、
言い振らせるものでもありません。
眉毛を剃ってショックだったという感想も
自己中心的なものなので、
彼女を否定するものではありません。
ショックという感情を抱いたとしても、
彼女は素敵な人だと思います。

なので彼女の選択や容姿を指図したいわけではなく、
彼女の容姿の変化を通じて私が感じたことを書きます。

いや、ちょっと待ってください。
ショックという言葉がネガティブな意味を持つので、びっくりしたという表現の方が合っていますね。言葉の選択は難しいです。

言い直しますね。

彼女が眉毛を剃ってびっくりしました。


もちろん眉毛が変わっても前と変わらず
すごい可愛いと思います。

誰にもないようなあんなに毛並みも形も綺麗で
個性あふれる眉毛の彼女に
魅力を感じていたので、
その眉毛を剃ってしまったことにびっくりしました。剃らなくても可愛かったのにな〜と。

そこで私が気になったのが、
眉毛を剃った理由と、周囲の反応です。

言葉にできない嫌な気持ちになりました。

いつもはルームメイトと2人でテレビを見ながら
楽しくご飯を食べますが、
その夜はもう番組のメッセージ性や雰囲気が
嫌というか、
私の価値観がその番組に対して
拒否反応を起こしてしまって、
私はテレビを見ず黙々とご飯を食べました。

彼女がどんな思いで今まで魅力的で
印象的な眉毛にしていたかわかりません。
調べましたが彼女の本当の思いは
本人に聞かない限りわからないので
変に決めつけはしません。

今回大胆なイメチェンを果たしたのが、
好きな人を振り向かせるためという理由に
疑問を抱きました。

今までの自分を、
好きな人のために、
世間の好みに合わせて見た目を
変える事に違和感を感じたのです。
井上さんがもともと田中みな実さんを
綺麗と思っていて、その人になりたいと
番組内で言っていました。
もちろん憧れの人がいてその人の容姿に
近づけたいというのは自然なことだと思いますし、
自分がそれで自信を持てるなら
いいことだと思います。

ただ、彼女が突き通していたであろう
スタイルを打ち破ってまで、
「世間の好みに当てはまらないといけない」
というメッセージがあるようで
嫌悪感を抱きました。

人は「自分はこうだ」と決めつけている
自分のスタイルや生き方があると思います。

どんな物事にもマジョリティとマイノリティに
分かれてしまうので、
そのスタイルを否定されていると
感じる時もあります。
実際にGoogleで「井上咲楽 眉毛」
と調べてみると、
「眉毛細くしたら超可愛い」などの最近の記事
よりも昔のものを見てみると、

「井上咲楽の眉毛が不快だし変」
「井上咲楽の眉毛が気持ち悪い」
「汚らしい、早く剃ってほしい」
という記事のタイトル。。。

「えちょっとまって、みんなって
人の容姿にこんなに厳しいの????」って
めちゃめちゃびっくりしました。


でもだからって
世の中の好みに合わせなくてもいいと思います。

例えば私なんかは腕の毛は高校生から剃っていません。でも足の毛は剃っています。

ボーボーです。

別に絶対剃りたくない訳ではなく、
留学していた時に

「なぜ腕の毛を剃るのか」

とふと聞かれて、

「たしかに腕は別に魅力を感じるパーツじゃないし、毛の色も薄いし剃らなくてもいっか」

という
単純な思いで剃っていません。
よく友達にはびっくりされますが、
別に気にしません。
かと言って足の毛は剃ったりしてます。 
足の毛は濃いのと、ショーパンとかを履くときに
剃っている方が似合うなと思うからです。
わたしは世間の「毛は剃らないと不潔だ」という偏見が嫌いです。
その偏見に反対する意を込めて
剃ってないのもあります。

「じゃあなんで足は剃るの?」
「気にしてるけどただ世の中の偏見を変えたい⭐︎って言ってカッコつけてるんじゃないの?」

って思われると思います。
「だからなんだ」としか私は思いません。
「そんなに人の毛が気になるのか」と。
洗っていなかったりして異臭を放ち、
誰かに迷惑をかけているなら
非難を受けるのも納得できます。

幸運なことにわたしは異臭は放っていません。
誰かに迷惑をかけている訳でもありません。
だから私は腕の毛は剃りません。
これ以上これ以下もありません。

私が言いたいのは、誰かのために根拠のない
「毛があるのは不潔、不快、だらしない」という
社会に蔓延る偏見に、自分を無理やり押し込むのが嫌なのです。

だから私は腕の毛は剃りません。

毛はあってもなくてもいい。
剃りたいなら剃ればいい。
残りたくなければ剃らなければいい。
他人につべこべ言われる筋合いはなくて、
自分がしたいと思うことを突き通すべきだと思います。


わたしがここで言っている

「自分らしい眉毛を好きな人のためだけに
剃るのはどうなのか」

という意見も
彼女からしたら他人のつべこべ意見です。
選択するのは当本人です。

彼女の選択が間違っていると言いたい訳でもありません。2年間も思い続けていれば、
イメチェンすれば振り向いてくれると思うのも
自然だと思います。

でも、

今までの自分じゃ好きな人に
受け入れられてもらえないから、
世間的に「可愛い」と言われる型に
ハマらなければいけないということは
自然ではないと思います。

自分が、
「この人可愛いからこの人みたいになりたい」って
変わるのは、単なる自分の好みが変わるだけで
いいと思うのですが、好きな人が思う理想の人に
無理してならなくてもいいと思います。

ありのままの自分を受け入れることが
一番だと思います。
ここでいうありのままは、
「化粧も整形もしません!オールナチュラル!」
ではないです。
自分が素直に、なりたいと思う自分のことです。
整形してようが化粧してようが関係なく、
「自分が思う自分らしさ」です。

そして彼女の変化に対する周囲の反応も
なんだか不思議に思いました。

「ぜったいこっちの方が可愛い!!!!」
「女の子らしさ増した!!」

自分をある型に
はめなないと
他人から好かれないから自分を変える。

というのを

女子力UPだとか、女磨きとして

理不尽な変化を助長している
世論が露骨に見えたので
それに対して強いモヤモヤを感じました。

確かにあの眉毛は他の人とは違いました。
でも私はそれも似合ってるし素敵だなと思ってました。もちろんあの眉毛であろうがなかろうが
素敵な人だと思います。

でも
あの眉毛が途端に変わった瞬間に、
「こっちの方が絶対可愛い!」という
言葉が行き交う雰囲気に違和感を感じました。

「普通の世界へようこそ!」と言っているみたい。


言っている人も悪気はないと思うので、
言った人たちを責めたい訳ではないのです。

単なる娯楽であるテレビを見ただけで
こんなことを思うのも変かもしれませんが、

私が思うのは、

普通とはなんなのでしょうか。

普通じゃない方がいいって訳じゃないです。
普通じゃない方が個性あってかっこいいじゃん⭐︎ってわけでもない。
ただ、その世間が決めつけた、
見えないけど
確かに線引きされている

「普通」

に当てはまるとものすごい賞賛され、
「普通の絶対化」みたいな空気が嫌なのです。
普通という言葉自体嫌いなのですが、
定義もよくわからない「普通」に
当てはまる人も当てはまらない人も、
みんなひとりひとり素敵だとわたしは思います。
その「ひとりひとり」の容姿に対して、
何も知らない他人はそれを
否定する権利はひとつもありません。

たかが芸能人が眉毛を変えただけで
過大解釈しすぎているかもしれませんが、
小さなことに疑問を持つことで、
「普通という型にハマらなければいけない」
という日本中に蔓延っている型苦しい偏見の強要が
少しずつなくなるのではないかと、私は思います。


だから私は日々問い続けたいと思います。

ちなみにこの記事のメインの写真って言うんですかね、トップにある文字が書いてある画像なのですが、
意味は
「いつも普通になろうとしていると、
自分の素晴らしさに気付くことはできない」
という意味です。

世間に好かれたいから
無理矢理「普通」に当てはまろうとして
自分らしさを無くすと、
自分の素晴らしさに気付けなくなってしまうと
個人的に思います。

世間が言う「普通」。

その「普通」の自分でも、「普通」じゃない自分でもいい。


「普通」なんていう枠組みなんか関係なく、
自分らしさを貫いていいと思います。

今回の記事は長がったですが、
こんな感じで私が日常で感じた事も
記事にしたいと思います。

また次の記事で会いましょう〜🔥




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