断想:鉄道図書館の話
鉄道に関する書籍が充実している図書館がありまして。
というわけではないんです。
いま電車に乗っていても、おひとり様はまぁほとんどの方がスマホに目を向けていますよね、それか眠っているか。自分もそうです。
だから対面のシートのそんな風景を見て、ゾッとしてスマホをカバンにしまってみたりする。なんの意味もないんだけど。
そんなスマホがまだない時代、毎日電車に乗ってましたよその頃も。
でね、よく新聞とか雑誌が網棚(←もう最近は網でもない)に置いてあって、とくに週刊の漫画雑誌なんかだと、ありがたがって手に取って読んだりしたものです。小遣い少ないですからね。
で、自分の降りる駅に来たら、また網棚に乗せる。ジャンプやらマガジンやら、東スポやらニッカンやらはそうやって循環してるんですね。
余談ですが、読売系スポーツ紙の報知新聞(巨人の機関紙)は、網棚によく放置されているゆえ放置新聞って呼ばれていたけど、文字面が良くないので、ミスター長嶋の引退をきっかけに報知に変えて現在に至るっていうエピソード、書きながら考えつきました。嘘ですよ。
まぁその、本来は購入し読み終わったらゴミ箱に捨てるべき雑誌や新聞を、網棚に置くことで次の人どうぞみたいな、まだそんなにエコの意識が高くない時代にあって、リサイクルの循環が成立してたんだなって思いますよ。いいかわるいかは別として。
そういえば一回、あぁこの人降りるな、網棚置くなっての予測して注視してたら、横から別のヤツにかっさらわれたの思い出しました。悔しい。
ところでね、これ前述のとおり新聞雑誌がメインなのであって、ハードカバーや文庫本はぜったいに置かれないわけなんですよ。雑誌だって「オレンジページ」やら「荘苑」やら「ニュートン」が置いてあるわけない。「将棋世界」も置いてない。
ためしにどなたか「すてきな奥様」でも置いてみてくれませんかね。