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三年の時を経て、再びあの世界へ誘われる

「ポーの一族」
ライブ配信で観劇させて頂きました。

リアルタイムに開催されているお芝居を、会場で観劇できなくとも、
同じ時間を共有できる事は、とても嬉しい事です。
あっという間の3時間を過ごさせて頂きました。

まず最初に感じたのは、より現実的な世界観であった事。
宝塚版は、漫画の世界がそのまま飛び出して来た感じ。
今回は、漫画の世界が現実に存在している様な錯覚を覚えました。

キャスティングも今回は男性も入り混じっている中で、主演の明日海りおさんが、どの様な化学反応を見せてくれるのか、とても楽しみな所でありました。

再演はかなりのプレッシャーがのしかかる所だと思いますが、
歌・芝居と定評のある彼女ですが、演技には更なる深みが増していました。

宝塚版の延長ではなく、新たなエドガー。
少年時代のエドガーは、容姿は本当に少年の様に純粋な気持ちを持った少年像で、一族に加わった姿は、人間とバンパネラとの間にいる、その微妙な心情の変化、一人で生きていく決心した後の姿。
改めてこの役を一から取り組まれたのだなという感想です。

アラン役の千葉さんも、特徴をよく掴んでおり、エドガーに出会う前とその後の姿、少しずつ寄り添っていく心境の変化を感じ取れました。
あのツンとした感じ、非常に合っていると思いました。

回を重なるごとに、カンバーニー全体の化学変化が、無限に広がりつつあります。大千穐楽ではどんなお芝居見せてくれるのか、本当に楽しみな舞台です。

※今回のライブ配信での「ツボポイント」は…
エドガーがメリーベルをバンパネラの仲間に加えてしまっ時の、何とも言えない悲しげな表情。
ここを境にエドガーはバンパネラとし生きていく覚悟を決めた部分でもあったと思います。

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