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全ての計画がゼロになった日

ライブ配信業界のトレンドである「副業ライバー」。
Makky!さんが運営に携わるレビィは、そんな副業ライバーを専門としたライバー事務所です。
ですがもともとMakky!さんが取り組んでいたのは、モバイル販売事業。
配信やエンタメとはあまり関わりのない事業ではありましたが、エンタメ事業を立ち上げるにあたって、Makky!さんはモバイル販売とエンタメとをかけ合わせた取り組みに挑戦します。
そして、モバイル販売イベントにおけるセールスプロモーションに着目し、芸人さんなど一生懸命に夢を追いかけている人が自分の好きなことをしながら働ける形のビジネスを生み出していったのです。

こうしてMakky!さんが中心となって進められていたモバイルイベント事業は順調に成長。
Softbankと専属契約を結ぶに至り、販売士イベントを多数開催、指名オーダーを受けるなど過去最高の成績を残すほどでした。

しかし、期待以上の成果を受けてこれからもどんどん事業を成長させていこうとMakky!さんたちが意気込む中、世界的に社会情勢が大きく変わる出来事が起きました。

新型コロナウイルス感染症の流行です。

現在はガイドラインに従った感染対策が徹底されるようになり、日本でも各地でさまざまなイベントが行われるようになりました。
ですが新型コロナウイルス感染症が流行しはじめた当初は、何とか流行の拡大を食い止めるために人が多く集まるようなイベントはその多くが中止に追い込まれる事態に。
対面型の接客を行うお店や飲食店も営業を自粛したり、そもそも不要不急の外出が避けられるようになった影響で客足が途絶え、経営が苦しくなってしまったり……あらゆる業界に深刻な悪影響を与えたのは記憶に新しいところです。
エンタメ業界の中でも、イベント業は特にその影響を大きく受けることになりました。
当然Makky!さんの手掛けていたモバイル販売イベント事業も例外ではなく、今後の事業計画は全て白紙、また一からプランニングし直すことになってしまったのです。
アドバンサーは、コロナ禍の影響でイベント業ができないのはもちろん派遣事業に関しても店舗休業を余儀なくされ、エンタメ事業のみならず他の事業についても赤字の危機を迎えました。

1円でも売り上げを伸ばすために、Makky!さんはお父さんの仕事を手伝うこともあったそう。
お父さんは内装業者として働いていて、その業務のうちハウスクリーニングであれば専門家でなくてもこなせるため、汚れた部屋を一生懸命に掃除する日々が続いたといいます。

ですがMakky!さんを打ちのめしたのは、自身の仕事が迎えた危機的状況だけではありませんでした。
新型コロナウイルス感染症の流行がはじまったばかりの頃、真っ先にその影響を受けた施設のひとつがライブハウスでした。

クラスターの原因となりやすい環境であるとはいえ、ライブはほぼ全て中止、ライブハウスは軒並み休業、中には潰れるところも出てきました。
音楽業界、ひいてはエンタメ業界は大打撃を受けることになったのです。
自身が親しくしていたミュージシャンも活動を諦めていく中、Makky!さんの胸中には、
「私のやりたかったこと、全てなくなっちゃうのかな……」
という不安や絶望が渦巻いていたとのこと。
かつてミュージシャンを目指していたMakky!さんだからこそ、音楽業界を取り巻く当時の状況に強いショックを受けてしまったのでしょう。

新型コロナウイルス感染症の流行で大きく変わった社会情勢の影響を受け、仕事や大好きな音楽、エンタメを取り巻く状況の先行きが不透明になり、今後どうなるのか全くわからないという不安に苛まれていたMakky!さん。


そんなある日、Makky!さんのもとに1通のメールが届きます。
そのメールは、著名なライブ配信アプリ「ポコチャ」を運営しているDeNAからのものでした。
DeNAからのメールを受け取ったMakky!さんとアドバンサーのエンタメ事業部は、この後どのように変化していくのでしょうか?