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[noteはじめました]地域産業と“おかえり”という人

こんにちは。
北三陸ファクトリーのマッカミキコです。
今、島根大学の社会教育主事講習を受講しています。
なぜ、水産業が教育なのか?
なぜ、岩手から島根の大学を受講するのか?
また、自分の働き方に関してもいろいろツッコミどころがあるので…
自分の整理のためにもnoteはじめました。
今思っていることをつらつらと書いていきます。
▼地域において、強い産業を創る必要がある
私のメインの仕事は、岩手県洋野町においてうにを扱っている水産加工会社ですが、農山漁村地域地域において漁業・水産業(もちろん他の一次産業もですが)は課題が山積みで、地球温暖化による海洋環境の変化、それによる藻場の減少、高齢化、担い手不足…など挙げたらきりがありません。
「基幹産業」は、そもそもその地域の経済の基盤をつくる産業だと把握していますが、それが成り立たなくなるんですね。
そもそも、価値観が変わってきた現代、「基幹産業」は経済基盤だけではその意をなさないのかもしれません。

▼地域において、強い産業とは何か?
社会において経済はとっても大事です。
ただ、これからの基幹産業は
・働く人(事業に関わるパートナーも含め)が幸せになれる
・それによってサービスを受けるお客様が幸せになれる
・その結果、儲かる
が必要と思っています。
もちろん、「幸せ」とは短期的な幸せではなく、長い目で見ての幸福度を示します。
もしかすると、この3点が重要なのは、いままでもそうだったのかもしれません。
ただ、幸せの価値観が多様化してきた今、産業も構造を変える必要があると考えています。
私自身、水産業×DXにすごく関心がありますが、それは単に生産能力を高めるためのDXではありません。
産業を通じて、関わる人が幸せになるためのDXです。

▼では、教育とのつながりは?
DXが進んだり、AIが人間の代わりに仕事をしてくれたりするその先には何があるのか?
それは、「人の心を思いやる(心を読むではない)」だったり「創造性」だったり「目先だけではない長期を見据えた意思決定」や「課題解決」だと思っています。
それが「教育」いや「人づくり」において重要なことだと捉えます。
もちろん、対社会だけではなく、自分自身が「ありたい姿」を見つけてそこに向かって意思決定できる人が増えたら良いと思っています。
ダイレクトに“担い手”育成も必要ですが、それだけではなく、人間が人間としてあること、人間が(その人を構成する)地域や環境などの原点に返る、“Regenerative”を地域のフィールドと学びという手段を使って実現できたらと思っています。

▼“おかえり”という人は誰か?
島根大の社会主事講習でこのような問い投げかけられました。
人が原点に返ったときに、「おかえり」と言ってくれる人が必要だと感じます。
例えば、帰省やUターンがわかりやすいと思います。
地域に根付くものとして、「おかえり」と言える人でありたいし、少しでも「おかえり」と言える人が増えるようなそんな地域を創っていきたいです。

海を守る活動として、これから藻場の再生などにも取り組みますが、環境としての藻場再生にとどまらずに、藻場的な地域(その地域に関わる人に安心をもたらし、空気循環を生み出すみたいな…)を創っていこうと思います。

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