ショートショート3 ありふれた朝の風景
カーテンの隙間から日差しがちょうどわたしの顔に伸びていた。
眉根を寄せて手で顔を擦り瞼をあけた。半身を起こしカーテンを少し捲ると地面は濡れている。雨は斜めに降り注いでいた。どうやら風も強いらしい。家の前の道路にあるはずのないゴミたちが風に舞っていた。ふぁ~と情けない声を出し伸びをすると、ベッドから足をおろした。身震いを起こす。寒い。木々たちが色付き木の葉たちが地面に広がり風に乗っている。寝巻を着ていても寒さを感じるから北国は嫌だな思うことがある。冬になればわたしの膝程の高さま