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幻の地鶏「土佐ジロー」と小松圭子さん(高知県安芸市畑山)

地方において、元新聞記者が地域創生の担い手になることが増えていると感じています。

たとえば、以前紹介した島根県邑南町の「NPO法人江の川鐵道」事務局の森田一平さんは山陰中央新報の論説委員からの転身です。

佐賀県で災害時のタイ語での情報発信などを行っている「サワディー佐賀」代表の山路健造さんは佐賀新聞出身です。

私はネットでの動画制作が仕事なので、紙媒体ではありません。ただ手法は違えど、地域の情報発信をしていることには変わりないので、なんとなく気持ちはわかります。

何年も地域の課題を取材していると、メディアという第3者の立ち位置に限界を感じて、当事者として課題に直接向き合いたいという気持ちが強くなるように思います。

さて、今回紹介する高知県安芸市畑山地区の小松圭子さんも元新聞記者です。

圭子さんは幻の地鶏として食通に知られる「土佐ジロー」の生産、販売と土佐ジローのフルコースが楽しめるオーベルジュを経営する有限会社はたやま夢楽(むら)の社長を務めています。

土佐ジロー…高知県原産の天然記念物「土佐地鶏」(雄)と国内在来種の「ロードアイランドレッド」(雌)を交配した地鶏。放し飼いが特徴。ジビエのような食感と味わいが人気で、あの「美味しんぼ」でも紹介された。

圭子さんは愛媛県宇和島市に生まれ育ち、早稲田大学に進学されましたが、その時から地域活性化の思いを強く持たれていました。

就職は東京の全国紙ではなく、愛媛の新聞社を迷わず選ばれました。このあたりからすごいです。

私より年下なのですが、独特の落ち着いた語りがずっと大人に思えて、とても緊張してインタビューしたことを覚えています。どうしてそんなに緊張したのか(苦笑)。

まぁ、あまり文字で説明すると野暮になりますので、詳しくは動画をご覧ください。芯の強さが感じられる素敵な方です。


【圭子さんとその後】
今年の2月、6年ぶりに圭子さんと都内で再会しました。場所は総務省が主催する「ふるさとづくり大賞」の表彰式です。私は会場で取材していました。

2023年2月に都内のホテルで開催された「ふるさとづくり大賞」の表彰式

6年前、受賞者だった彼女はなんと選考委員の一人として出席されていました。今や国が認める地域創生のトップランナー。圭子さんの今後が本当に楽しみです。

選考委員として、出席された小松圭子さん。

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