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地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員

きょうは、ある自治体の職員さんから面白いお話をたくさん聞かせていただきました。その方は地域DXの敏腕担当者として、いろいろなメディアで紹介されています。よく言われるスーパー公務員的な人です。

印象に残った言葉をひとつだけ紹介します。

基本的に自治体職員は民間事業者を上か下からしか見ない

私も民間事業者ですので、まさにそう思います(笑)

上からというのは、上から目線のことです。補助金、助成金、仕事の発注等について、「くれてやっている」という思いがどこかにあるため、それが窓口での態度に現れてしまうのでしょう。そのような方多いです(苦笑)

下からというのは、企業の工場やサテライトオフィス、ワーケーション等の誘致を指します。「実績をあげたい」という思いから、媚びるような態度が時に出てしまうのだと思います。

いずれも対等な立場で民間事業者と付き合い、ウィンウィンの関係を築こうというものではありません。

私はこれまでに数百人以上の自治体職員の方とお会いしましたが、このような本音を取材で述べられる方はあまりいませんでした。(飲み会では雄弁な方多いですが)

個人的な感覚ですが、先見性と行動力を兼ね備えた行政職員は都会よりも小さな自治体の方が多いです。

課題先進地である過疎地域は思いきったチャレンジが常に求められています。首長が覚悟を決めれば、地方の行政職員は都会よりもはるかに社会的なインパクトが大きい仕事ができます。それも若くして。

先週石川県の能登半島に取材に行きました。「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2020」に選ばれた灰谷貴光さん(能登町役場 ふるさと振興課)にお会いすることができました。

灰谷さんはいつもニコニコされ、やはり本音で語られます。コミュ力高いです。民間事業者とも対等な意識で付き合われているように思います。

スーパー公務員になれる人の第一条件は上からでも下からでもなく、あらゆる人と本音で付き合うことだと思います

ちなみに、灰谷さんが「すごい!地方公務員」に選ばれたことは地元住民の方々にもインパクトがありました。高齢者にとっては地元の誇り、若者にとってはロールモデルになっています(灰谷さんの実績はこちら)。

最近はSDGs関係のシンポジウムなどで、大企業の役員や中央省庁の幹部、大学教授などと対等な立場で小さな自治体の若手・中堅職員の方がよく登壇されます。20年前には全く想像できない光景です。

当時、就活をしていた大学生の私は行政職員という職に全く興味が持てませんでした。やりたいこと(映像制作)が明確だったためですが、ぶっちゃけ心のどこかには「地方公務員なんかになったら終わり」みたいな気持ちがありました(お前何様なんだと言う感じでかなり痛い奴ですね…)

もし、自分が地方公務員になっていたら、今頃どうなっていたでしょうか。偉そうなことを散々言っておきながら、日々「お役所仕事」に勤しむ人になっていたかもしれません。

そんな想像をしながら、あるいは地元の市役所に就職した同級生の女性(告白をしてフラれた)を久しぶりに思い出しながら、この記事を書きました。置かれた場所で咲くしかないですね。

能登町の「ケロンの小さな村」にて灰谷さん(右)と。

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