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森のようちえん(鳥取県智頭町)

自然豊かな地方で子育てを楽しみたい。
そのような方は年々増えているように思います。私は地方出身ではありませんが、埼玉の郊外で生まれ育ちました。

自宅から小・中学校までの道のりには水田や畑、小さな川がありました。できれば、自分の子どももそのような環境が成長してほしいなぁと思います(その前に結婚しなければですが!)

さて、近年幼児教育で注目されている「森のようちえん」(*)をご存知でしょうか。一言でいえば、室内ではなく、森の中で子どもを預かるというものです。

森のようちえん…北欧のデンマークで誕生した幼児教育で、子ども達は1年を通して森に通い森で自由に過ごす。ほとんど知られていないが、現在日本国内には200以上の森のようちえんが存在する

国内の森のようちえんの成功事例として最も有名なのが、鳥取県智頭町にある「まるたんぼう」です。

「まるたんぼう」を立ち上げたのは、鳥取県庁で林業の専門職として働いていた西村佐栄子さんです。「田舎子育て」という選択肢をつくりたいという思いで、県庁を退職。NPO法人智頭の森こそだち舎を智頭町に設立されました。

私が西村さんを取材したのは2年前。森のようちえん開園以来12年間で200人以上の子育て目的の移住者を町に呼び込んだことが全国的に評価され、総務省の「ふるさとづくり大賞」の優秀賞を受賞されました。

森のようちえん、田舎での子育てに興味がある人はぜひ動画をご覧ください。


現地取材をしてわかったのですが、森のようちえんは、行政や意識の高い移住者たちからは評価されていますが、思ったよりマイナーな存在です。地元の子どもがあまり通っていないからです。

「まだまだ地元住民に理解されていないのが課題です」と西村さんは話されます。

全国的に知られる森のようちえんの経営者の発言としては意外でしたが、その正直な人柄に私は惹かれました。

森のようちえんに関しては賛否両論あると思いますが、田舎子育てという選択肢があることは地方創生の視点からも知っておいて損はないと思います。

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