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中原中也「夏の夜の博覧会は、かなしからずや」

本日は、中原中也「夏の夜の博覧会は、かなしからずや」を朗読しております。

1936年11月、中也は、長男文也を2歳で、小児結核で亡くしています。
同年の12月に、この詩は書かれています。はやくに逝ってしまった我が子の元気だったときの姿は、中也の脳裏から、かたときも、離れることはないのでしょう…。

…かなしくなってしまったので、ちょっと話題を変えて。

中也は、けっこう、からむ人だったようです。
『文豪たちの悪口本』(彩図社文芸部)に、そのあたりがまとめられていますが、太宰治と初めて会ったとき、中也はこんなふうに言ったとか。

「何だ、おめえは。青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって」

…悪口も詩的なのね〜

一方、太宰(中也より2歳下)は、中也を尊敬してはいたのですが、からまれるので、いっしょに飲むのは嫌がっていたそうです。

「蛞蝓(なめくじ)みたいにてらてらした奴で、とてもつきあえたものではない」

サバにナメクジ…どっちもヌメヌメしてるのね~😓

中原中也の作品はほかに、「夜汽車の食堂」「星とピエロ」「七銭でバットを買って」「サーカス」「都会の夏の夜」「曇った秋」「雨の日」「別離」「初夏」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです♪