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自分をノミだと思え

 イベントに関わらず、「自分の意見よりまず相手の意見を聞くことから始めろ」というのは様々な場所で言われていることだと思う。現に私自身も様々なセミナーに出席したり、経営者の方々と話をしていく中で成功者ほど人の話を聞くのがうまい


1.話を聞くとは

 「話を聞く」と言われても誰にでもできるように思えるが、そんなことはない。誰にでもできるものではないからこそ、成功者になるための一歩として様々なところで語られているのだ。

 「聞く」という言葉に様々な種類が存在することをご存知だろうか。この言葉には、ただ耳に入れるということだけではなく”どうきくか”という種類が存在する。例えば、

けい‐ちょう〔‐チヤウ〕【傾聴】 の解説
[名](スル)耳を傾けて、熱心に聞くこと。「傾聴に値する意見」「傾聴すべきお話」
(出典:goo辞書 傾聴(けいちょう)の意味
はい‐ちょう〔‐チヤウ〕【拝聴】 の解説
[名](スル)聴くことの意の謙譲語。つつしんで聞くこと。「御高説を拝聴する」
(出典:goo辞書 拝聴(はいちょう)の意味)

 この2つのように、「熱心に」や「つつしんで」のような聞き方の種類が存在する。ここに書いてあることに共通していることとして

「聞く」ではなく「聴く」

ということに気づいただろうか。この違いこそ聞くことができる人とできない人の違いになるのである。


2.聴くこと

 聴く:注意して耳にとめる。耳を傾ける。

 「聞く」という言葉の基本的なイメージは、「音として耳に入る」ということで”注意”という考え方よりも大きな括りになっている。

 この「聴く」という行為をすることができると、相手の話を自分自身の頭の中に残すことができる。


3.ではどうやるか

 言葉の違いはわかったところで、どうやって聴くかを考えていく。ここで、今回のタイトルにもなっている、「自分をノミだと思え」につながる。

 他人の話を聞く時に、自分の考えをまず話してはいないだろうか。自分はできる人間だと、一点でも思っていないと言い切れるだろうか。

 大前提として、

「自分 << 他人」

 こう考えてほしい。イベントにおいて参加者がいる以上は、関わるのが自分だけというのは絶対にありえない。そうして関わる人々はみな、あなたより色々なことを経験し考えてきているのだ。

 これを念頭に置いて「会話」をまとめると、

① 自分は出来る人間だという認識を捨てる
② 相手の話を注意して聴く
③ 尊敬できる部分を見つける
④ 自分の考えに対する意見を”訊いて”みる

 たったこれだけのことなのだ。4つしかないがこれがどうにも難しい。自分に対する自信というものは、良くも悪くもついてしまうとなかなか外れない厄介な奴なのだから。

 しかし、日ごろからこれを意識し会話を繰り返すことで必ず身についてくる。「成功者になれる」という絶対の保証はできないが、「成功者に近づく」ことはだれにでもできるのだろう。


4.日々の積み重ね

 ここまでのことを身に着けるにはやはり、「積み重ね」が必要だといえる。私自身もこれに関してだけでなく様々なことを日々続けているのだが、あなたもまずはこの「聴く」から続けてみてはいかがだろうか。

 身に着けていけばきっと、イベントにおいてだけではなく、あなた自身の生活の質も上がっていくだろう。

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