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東京恋愛戦国日記~第1章 ナカタ編その④~

前歯デートのあと、なんだか気まずかったが、ナカタとは変わらず連絡をとり、デートの約束もしていた。

ただ、この頃くらいから、ナカタと会った後必ず落ち込むようになる。

連絡をするときは必ず私からだったし、私はナカタに嫌われたくなくて、一緒にいる時のびのびしていなかった。デート中もなんだか自分が自分じゃないみたいだったし、とにかく照れるし、モジモジしてた。(キモッ)

その後ナカタと横浜の野毛横丁の焼肉屋へ。人気店のようだ。

肉を頬張りながら、

「あの夜、転けたの覚えてる?あのとき前歯欠けたんよ、わたし」

「・・!?まじ、言ってよ、、ていうかめっちゃおもしろいな、、」

寛容なのか、不感症なのか。割と普通に前歯を受け入れたナカタ。こういう感じ嫌いじゃないけどね。

焼肉屋を後にし、桜木町を缶チューハイ片手にぶらり。ナカタとのデートは夜のお散歩が定番になりつつある。

その後高架下でめっちゃ路チューした。笑

全然暗がりでもないけど。笑

めっちゃ通行人に見られたと思う。

今思うとめっちゃ恥ずかしい。笑

その夜、私はナカタがめちゃくちゃ好きだったが、なかなか思うように気持ちを伝えられず、意を決して頑張って聞いた質問が、、

「ナカタってモテるの、、?」

「モテてたら、アプリしないよね。。。」

そらそうか。いやいや、違う、踏み込め、私。

「前の彼女とかどんなんやったん?」

「彼女はしばらくいないけど、大学の頃ずっと好きな子がいて5回告白して振られてる」

あああ〜〜〜ん!そうか。そういうやつか、絶対そんなんまだその子のこと好きやんと思ったけど、まいっかと思って路チューしたわ。笑

ていうか5回ってやばいな。ナカタやなかったら普通に引くレベルやわ。

解散後、結局ナカタと会う頻度が増えれば増えるほど、嫌われたくなくて、どんどん自分に自身が無くなってしまい、思うように振る舞えず、そんな自分がいやで落ち込んだ。

その後懲りずに連絡をして、また渋谷でデートをした。

軽く飲んで、流れでホテルへ行くことに。もはや、経緯は覚えていない。笑

ホテルへの行き道。

「俺さっき、好きっていったけどね!」

「え〜〜笑」

いや、いやいやいやいや。。。おいおいおい!!おい!わし!!!!!!!今思うと、告白やったやん!これ!!何が「え〜笑」やねん、わし!!!もっと話詰めとけよ〜〜〜!!!!

そしてその後、夜の合戦。

正直敗戦だった。


彼氏が2年もいなかったので、お久しぶりだったせいか、めっちゃくちゃ痛かった。痛すぎて、途中でやめさせてしまったのだ。

なんとなく気まずいながら、またね!と解散した。

家に帰ってまたこの関係はなんなんだと悩む私。悩むなら、さっきなんか言っとけよ。合戦最後までしとけよ。。。ますますモジモジしてしまう原因になってしまうのに、、、

大馬鹿やん、、わし、、

そして、最悪なのが、ちょっとしかしていないが、避妊をしなかったこと。

久しぶりの行為だったし、避妊するのが当たり前だと思っていたから、驚いたけど、ナカタにぞっこんだったので、受け入れた。

そして、悩んだけど、怖かったから、アフターピルを飲んだ。

高額だし、月経のスパンが狂うから気持ち的にもかなり辛かった。。。


そんなことはもちろんナカタには伝えず、

また私から連絡をとって、会うことに。ナカタの場所チョイスで次は上野デート。

もう執着なのか中毒なのか、、なんなのか、、このあたりから私はもうまともではない、、

その日は一緒に国立西洋美術館に行き、その後ナカタの友達と合流してアメ横ガード下を何軒かはしごした。

友達と合流する前、

「う〜〜ん、なんて言ってマッキーのこと紹介しようかな、」

横目で私をみるナカタ。黙っていると

「うん、よし、友達だな!」

、、、、、おおお〜〜い!それでええんか!わたし!なんか言えよ!!!

友達なん?って詰めろよ〜〜〜。

もやもやの気持ちと、友達に会う緊張感を背にナカタの友達と合流。

ナカタの友達は大学時代のバンドサークルの先輩の模様。
サブカル臭MAXの二人で、2ブロックの髪型に、大事なもの見えちゃうんじゃない?って心配になるレベルの短パンを履き、ペットボトルのキャップみたいなニット帽を夏なのにかぶって、枕なの?ってくらい上部に調節したリュックを背負っていた。音楽と映画に詳しくて、明るいおしゃれな二人だった。(褒めてます)

とにかく緊張しながらも、それなりに楽しい時間を過ごした。その後二人で渋谷の歩道で缶チューハイを飲んだ。(ナカタといると缶チューハイばっか飲んでる。)

謎にナカタの背中に指で字を書くわたし。なんの行為やねん。

それするんやったらベタに”すき”って書けや。ほんまに。そんなの書けるはずもなく確か”ナカタ”とか”まき”って自分の名前をかいて遊んだ気がする。なんやねんな。笑

その夜は何もなく解散。

だめだ。なんとなく、夜の合戦以来きまずい。

今日含め何回も会ってるけど、会えば会うほど距離は遠ざかっていくみたい。

二人の関係性が曖昧なままここまで来てしまってるし、そもそもナカタが私を好きかがわからなかったし、私もいざとなると受け身で、気持ちを言動に移せずどうしていいかわからなかった。

その後はあまりにも自分から連絡するのも微妙だなと思ったし、向こうからのアクションがないのは、私に興味がない証拠だと思たので、しばらく連絡をとらなかった。ほんのりナカタも寂しくなって私に連絡をくれるかな、、?と甘い期待をしたが、全くそんなことはなく、毎日淡々と過ぎていたが、ナカタからの連絡は一向になかった。

ナカタは私に会いたくないのかなぁと悩む日々。。

日吉ちゃんもすっかり枯れていた、、


そして、最後に会ってから2ヶ月後のシェアメイトのいない夜。

酔っ払った私はナカタに連絡してしまう。。




その⑤へつづく


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