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建築事務所のいろいろ_転職 その時が来た!⑤ Olson Kundig

OMAでの面接を皮切りに転職活動が一気に忙しくなった。と言うのもできれば、他の数社にも応募し面接にこぎつき、願わくばオファーをもらってあらゆる角度からオファー内容を比較する必要があるからだ。給料はもちろん、有給や通勤時間、そして今は在宅がどれぐらい許可されるかも重要な点だ。そしてアメリカでは健康保険も会社によって自己負担額がかなり違うこともあるので、比較するには重要だ。相場を理解し本命との交渉に役立たせるのだ。(「給料の交渉」

そんな折、友人から驚くニュースが入った。「Olson Kundig がこの春ニューヨーク事務所を立ち上げたって知ってた?」
Olson Kundig、日本ではほとんど知られていないが、シアトルを拠点にする建築事務所だ。Jim Olson とTom Kundigが50年ほど前に創設した。
このニュースはかなり私の心を掴んだ。と言うのも創設者のTomはSteven Holl の教え子であり(そして二人ともシアトル出身)、Stevenの傑作であるシアトルのイグナチオ教会にもTomが現地建築事務所として関わっていたのだ。Olson Kundig の建築はマテリアリティ、光、ディテイルを大切にする素晴らしいもので、Steven Holl事務所に勤務していた頃から気になっていたが、シアトルに移住する予定はなく就職などは全く頭になかった。まさかその事務所がニューヨークに事務所をオープンしたとは!
そしてさらに縁を感じだのは、Olson Kundigで現在パートナーであるEdward Laronde氏は元Steven Holl事務所の所員であり、当時私を面接した人物なのだ。

Steven Holl イグナチオ教会

すぐさま応募し、2回の面接を通過し、結果OMAとOlson Kundig両社からオファーの知らせが来た。オファーの内容からすると、保険などの福利厚生はOlson Kundigが良い、通勤時間はOMA, 勤務時間はOlson Kundig、プロジェクトはOMAは日本のプロジェクト、Olson Kundigは個人住宅やホテルなどの設計が中心。そして肝心の給料は交渉の結果、両者同じという、まさに究極の選択となった。正直OMAのサラリー内容が思った以上に良かったのにはびっくりした。

結論から言うと迷いに迷った結果、Olson Kundigの就職を決めた!決め手のポイントは単純に創られる建築が好きであること、それから一番大切だったのは、事務所のトップたちが実際に何件もの建築の設計と施工に携わった経験があること。この人たちの元でなら学びも多いはず。面接の段階でも、私が今までやってきたことをより評価し、これからやりたいことを理解してくれたことも重要だった。

Olson Kundig 引き戸ディテイル
Tom KundigがSteven Hollの生徒だったことがうかがわれる

給料の交渉としては、最初に出たオファーから13%アップをカウンターオファーしてみたが、8%なら可能という回答だったので、それならばそれに5日の有給を足して、さらに入社した半年後の勤務評価によっては給料を調整してほしいという最終カウンターオファーを出してみたところ、それが受理されめでたく交渉は終了。(給料の交渉、どこまで押すか、押し加減が難しい!)

新たなチャプターの始まりです。

追伸:実際は7月末からOlson Kundigでの再スタートとなったのですが、なんだかんだと忙しくなり久々の投稿になってしまいました。とにかく転職活動は疲れます。できればもうやりたくないです。


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