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劇場が生活に波及してきた。
5月6日、ゴールデンウィーク最終日に、「12人の優しい日本人 を読む会」のライブ配信を観ました。楽しみで楽しみで、幕が開く前からログインして待っていました。
12人の優しい日本人 を読む会(前編)
12人の優しい日本人 を読む会(後編)
(2020年5月末までアーカイブが残るそうなので、間に合えばぜひ。)
幕開きからカーテンコールまで、擬似ではあるけれど、劇場にいるみたいに感じました。
振り分けられないところ。
元・東大助手共闘会議、現・和光大学名誉教授の最首悟さんという方がいらっしゃいます。ダウン症の星子さんのお父さんでもあります。
最首さんの講演をもとに編まれた『半生の思想』というブックレット。
「はんなまのしそう」と読みます。
「小学校が九年かかった。だから、諸君のような予備校生になったのは、もう二十歳を過ぎていました。駿台です。」と観客に語りかけているのと、発行所が河合文化教育研究所発行なの
人には追い風が必要だ。
『わたしは、ダニエル・ブレイク』という映画があります。
監督はケン・ローチ。第69回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した映画なので、ごらんになった方も多いかと思います。
公式サイトはこちら https://longride.jp/danielblake/
公式サイトのストーリーには「イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を
コミュニティの問題で重要なのは。
平野啓一郎さんの『私とは何か 「個人」から「分人」へ』を読み返しました。
いま、本当に時間があるので、自宅にある本の積読を読み進めたり、過去に読んだ本の再読をしたりしています。
出版元の講談社のホームページに行くと、この本の内容説明は「嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。小説と格闘する中で生ま
そこに「自分」はあるか。
大正生まれの思想家に鶴見俊輔という人がいます。
官僚で政治家だった後藤新平を祖父、政治家の鶴見祐輔を父に持ち、15歳で渡米。日本にアメリカのプラグマティズムという考え方を紹介し、「ベトナムに平和を!市民連合」(ベ平連)の発足メンバーでもありました。24歳で創刊した雑誌に『思想の科学』があります。
自身がフリーランス、奥様が大学で働いていた時期は「主夫」の立場でもあったため、肩書に「主夫」「主夫
ぼくがきみに手紙を出した。
小学校の国語の教科書に採用されたことで、ある世代以下の子どもたちに広く知られた『おてがみ』(アーノルド・ローベル)は、『ふたりはともだち』に収載されています。
「だれも ぼくに おてがみなんか くれた ことが ないんだ。」と悲しくつぶやく、がまがえるくん。
いつも一緒に過ごす親友・かえるくんに、一度ももらったことがない手紙を待つ時間の悲しみを訴えます。
今日も来るはずがない、やっぱり来なかっ
言葉を友人に持とう。
ロングセラーの文庫は、ときどきカバーが変わります。
『ポケットに名言を』(寺山修司/角川文庫)も、そう。
現在(2020年)のカバーは、ピンクとグレーのすっきりとした縦じまカバーですが、私が持っている版は江原利子さんのイラストカバーです。
林静一さんのイラストだったときもあるし、着物姿の女優さんの写真だったときもあります。
どれもすてき。気分によってカバーだけ付け替えて読みたいと思えるくら
誰かの言葉で生きている。
「おお、これは!」と思った言葉を、やたらあちこちに書き溜める習慣があります。
書き溜めているノートや、端々に書き散らかしている過去のスケジュール帳を開いて眺めてみました。これも時間だけがある今だからできること。
「喋るように書くと必ず伝わる」(上阪徹『超スピード文章術』)のように、過去の自分が出典まで書いておいてくれるといいのですが、だいたいは言葉だけ。
「年をとるとメンタルとフィジカルが合