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言葉を友人に持とう。
ロングセラーの文庫は、ときどきカバーが変わります。
『ポケットに名言を』(寺山修司/角川文庫)も、そう。
現在(2020年)のカバーは、ピンクとグレーのすっきりとした縦じまカバーですが、私が持っている版は江原利子さんのイラストカバーです。
林静一さんのイラストだったときもあるし、着物姿の女優さんの写真だったときもあります。
どれもすてき。気分によってカバーだけ付け替えて読みたいと思えるくらいに。
この文庫自体、「改訂新版」なのだそうです。1968年に出版された書籍の、1977年の「改訂新版のためのあとがき」が、私が持つ文庫には収載されています。
文庫の冒頭は、「言葉を友人に持とう」というエッセイ。「学生だった私にとっての最初の名言」として「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」(井伏鱒二)を挙げています。
寺山修司には、この詩に影響を受けた有名なアンサーポエムがありますが、それはまた別の機会に。
「言葉を友人に持ちたいと思うことがある。それは、旅路の途中でじぶんがたった一人だと言うことに気がついたときにである。」(寺山修司/『ポケットに名言を』)
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