見出し画像

風たちぬ

新緑が目にまぶしい、ツバメが飛び交う季節になりました。

画像1

ただ、今年はどこにも出かけられそうにないですね。

このゴールデンウィークは、各地方の方がご近所の画像をアップしてくださるインターネット上の写真を見て、季節を感じることにしましょう。

今日は東福寺の新緑を拝見し、京都の風を想像していました。

新緑の間を心地よい風が抜けていくこの季節になると、堀辰雄の『風立ちぬ』を思い出します。正確には、文中に出てくるヴァレリーの詩の引用訳を。

のちに「誤訳」と分かるのですが、それでも、この語感に、さわやかな決意を感じることができて、好きな一節です。

そう。風が吹いてきた。さあ、生きていこうか。


「風たちぬ、いざ生きめやも。」(堀辰雄/『風たちぬ』)

お読みいただきありがとうございます。サポートは、次の記事のために使わせていただきますね!