正しさより上手さより大事なこと
小学校のお子さんがおられる方、発表会の時期ではないですか??
先日、我が子の発表会もあったのですが、例により涙腺がゆるくて大変…。
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この現象、出産後の人にはきっと共感していただけるはず。
今回もやはり、我が子の学年の発表じゃないのに、一生懸命歌う姿や演技する様子に涙がこみあげてしまいました。
そして、思ったのです。
人の心が動くポイントって、正しさとか上手さではないんですよね。
今回の発表会でいうと、楽器の演奏がすごく上手ではなくても必死に指揮者を見て体でリズムをとっている姿や、せりふを間違えたとしても、心をこめて役になりきって演技をしようとしている姿などに心が動きます。
これは子どもだけでなくても、大人も同じこと。
私自身、働きはじめの時に経験していました。
小学校教員になって2年目、初めて担任をもった4年生の子どもたちと市の音楽会に出場しました。
その際に指揮者を担当したのですが、私は指揮をするのはもちろん初めてで、正直めちゃくちゃでした。音楽専門の人が見たら笑っちゃうような指揮だったと思います。23歳の私はとにかく必死でした。
しかし後日、保護者(子どものおばあちゃん)から「先生の指揮に感動した!」という連絡がきたのです。そして、指揮をする私の写真をプレゼントしてくださいました。
その写真の私は、とても音楽の指揮をしているとは思えないパワフルなもので(笑)。そこには、肩幅に足を開いてどっしり構え、力強く腕を振り上げている私の姿がありました。ずっとソフトボール一筋でやってきた私らしい姿でした。
その写真を見て、なぜこんな姿に感動してくださったんだろう‥とその時は不思議で仕方なかったのですが、今なら分かる気がします。
決して音楽的に正しい指揮、所作が美しい指揮ではなかったと思いますが、それでもそこには私の本気の魂がこもっていたんですよね。それが、そのおばあちゃんには伝わっていた、ということかなと思います。
このように、人の心を動かすのは正しさや上手さだけではないと思います。大事なのはそこにあるその人の本気の魂、真の心。
仕事においても、お母さん業においても、同じことが言えますね。
苦手や下手だ(と思う)からといって諦めたり悲観的になったりするのではなく、そこに自分の魂を込めていれば、きっと誰かの心が動きますよ。
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