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「あなたに行きつけの立ち飲み屋はありますか?」

はいさ〜い!

サードプレイスへの架け橋を目指す、牧門(まきじょう)です。

「あなたに健康になるための居酒屋はありますか?」

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行きつけの立ち飲み屋さんを作ろう(サードプレイスを見つけよう)
人生100年時代となる中で「ウェルネス」という考え方が年々普及しています。

何気ない日常で目にすることもあるのではないでしょうか?
まだ見た事がないという方も今後、目にするようになると思います。


1つでも当てはまる方は、是非今回の記事を読んでいただきたいです。
 
□ 心休まる場所がない

 □ 緊張する事やストレスが多い
 □家と職場の往復で刺激が少ない

 □本当の自分ではない気がする
 □本当の自分をさらけ出す事ができない


サードプレイスとは?


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米国の社会学者であるレイ・オルデンバーグ(以下、オルデンバーグ)は
「現代人には、自宅と職場や学校に加え、第3の場所”サードプレイス”が必要だ」と提唱しています。

“ファースト・プレイス”
 ➡︎その人の自宅で生活を営む場所

“セカンド・プレイス”
 ➡︎職場、おそらくその人が最も長く時間を過ごす場所

そして、“サード・プレイス”
 ➡︎コミュニティライフの“アンカー”ともなるべきところ
  創造的な交流が生まれる場所

  
著書『ザ・グレート・グッド・プレイス』より


簡単に言うと、、、

ファーストプレイス=自宅

セカンドプレイス=職場や学校

サードプレイス=それに次ぐ「第3の場所」



例えば下記の様な場所がサードプレイスと言われます。
 

▪️フランスの「カフェ」
 
▪️イギリスの「パブ」
 
▪️イタリアの「エスプレッソ・バー」


身近な例として
コーヒー店の”スターバックス”は、
サードプレイスを意識して展開されています。

そのほか公園や路上など公共空間も
サードプレイスになり得る場所となります。

オルデンバーグが定義する“サードプレイス”の8つの特徴
①中立領域
②平等主義
③会話が主たる活動
④アクセスしやすさと設備
⑤常連・会員
⑥控えめな態度・姿勢
⑦機嫌がよくなる
⑧第2の家


サードプレイスの特徴を簡単に言うとまとめると?
 
 □快適で居心地が良い場所
 
 □ほどよい刺激と交流、発見、自己開発の場所
 
 □脱力できる、癒される場所
 
 □本来の自分を取り戻す場所


「あなたにサードプレイスはありますか?」




海外ではサードプレイスのない人は、
面白みのない・寂しい人などといわれることもあります。

一方、日本では
真面目で勤勉な人、といった良い意味で捉える傾向にあります。

「まっすぐ家に帰りなさい」と言う言葉は
子どもの頃も家庭を持っても聞く様な気もしますよね??
(私自身は頻繁に耳にします。聞き流す時もあります。笑)


私自身、5年前に地元を離れ右も左もわからない状況で大阪に来ました。

そんな時に支えてもらったのが、
同郷の先輩方の存在、行きつけの居酒屋での常連さんや店員さん。

そこには「居場所」と「人」がいました。

今考えるとサードプレイスだったのかもしれません。

人が何か「きっかけ」を得る時
そこにはサードプレイスがあるのではないでしょうか?




「なぜ私がサードプレイスを大事にしているか?」

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私の実家の近所には対象的な女性が2人いました。
ここではAさんとBさんとさせていただきます。

AさんとBさんは、どちらも70代後半の男性です。

Aさんはいわゆる”認知症”と診断され物忘れも目立つようになっていました。
しかし、朝や昼間は「しっかり歩けるように」と独自の筋トレを行い、
夕方には立ち飲み屋まで歩いて行きます。
そこでは店主や常連さん達とお話をしてたくさん笑い
1〜2杯お酒を飲んで帰宅する日常です。
(Aさんにはサードプレイスがあるようです)

一方、Bさんは物忘れもなくしっかりものです。
昔から人との交流は多い方ではなく妻が他界してからは
ほとんど自宅でTV前の座椅子に座っている生活でした。
会話をするのは週に1回程度近所に住む息子や孫が訪れた時ぐらいと言う日常です。
(Bさんにはサードプレイスがありません)


5年が経ちました。

AさんもBさんも80代となりました。

Aさんは以前と同じような生活を続けています。
変わったのは、毛量が少なくなったことぐらいでしょうか。

一方、Bさんは座椅子には座れずテーブルと椅子の生活に変わったようです。
つい先日体調を崩して定期的に病院に通っているとのことでした。

これから先の2人についてはどうなるかはわかりません。


しかし、この2人の変化見た時

「サードプレイス」の重要性を改めて感じました。


Bさんの様に人との交流も笑顔も少ない人を1人でも減らす「サードプレイス」が増え、「通うための心と体」が整えば日本の健康寿命は延長し
さらに身近な人と笑顔で生活することができるのではないかと考えています。

ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。
100年という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。
人生100年時代に、高齢者から若者まで、全ての国民に活躍の場があり、全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会をつくることが重要な課題となっています。
人生100年時代 (厚労省HPより引用)
▪️健康で生活できる寿命を伸ばすこと

▪️生涯現役で活躍できる場所を作ること

寿命や働く期間が延びる中で、自分自身で人生をデザインする必要性がありそうですね。まさにウェルネスの考え方と一致します。



5S運動

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Smile【スマイル】

笑うことです。歯を食いしばって健康づくりに励むのではなく、楽しく生活を過ごしながら、精神的な充実とストレスに負けないように快笑のある生活を送ります。

Skinship【スキンシップ】

マッサージやツボ刺激を含めて、身体の毛根部や圧痛点を軽く刺激することです。最も効果的な方法は、水中に身を置くことです。入浴や水中運動で水が揺れるたびに水圧が変化し、皮膚に対して快い刺激となります。

Smart【スマート】
体重オーバーを慎むと同時に気持ちを上品にゆったりとした余裕ある状態に保ちます。あわてないでゆっくりとした行動、上ばかりを望まないで中庸の気持ちをもつことも大切です。

Self-care【セルフケア】

自己介護・自立性のことです。自分の力で、第三者の力を借りずに暮らしていくことです。そのために、身体づくりと退行予防を心がけて自立性を高めます。

Spirit【スピリット】
生活していく上で「生きる意欲」を持ち続けることです。働きがい(職場)、居がい(家庭)、やりがい(地域社会)の三つの生きがいを持ち続けることが、健康を保持し、心の癒しにも通じることでしょう。


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まとめ

結論は「行きつけの立ち飲み屋さんを作ろう(サードプレイスを見つけよう)」

 ・癒しがあり快適で居心地が良い
 ・ほどよい刺激と交流、発見、自己開発


 癒しと刺激がバランス良く共存する
「サードプレイス」を見つけることで
本来の自分を取り戻すことができ、

そこへ通うための
”心と体”を整えることができれば
日本の健康寿命は延長し、

これまで以上に身近な人と
笑顔で生活することができるのではないかと考えています。

おまけ


高齢者と関わる中で
活きいきしている人とそうでない人

経過が良い人経過が思わしくない人


➡︎自己効力感の違いがある

具体的には、
「◯◯に行きたい」
『趣味や役割を持つ自宅以外の場所』があるかどうかの違いがあると感じました

そこで、笑顔を創る、活きいきした人生には

サードプレイスが必要不可欠なのではないか?
とも考えています。

サードプレイスを見つけることで、

刺激や安心を得て自律神経のバランスも整う。


活動する量も増えて健康で生活できる時間(健康寿命)を
延長することができる!はずでは?と考え普段の臨床に励んでおります!


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【参考文献】
・ウェルネスツーリズム〈サードプレイスの旅〉 荒川雅志
・地域人第63号 ウェルネスとコミュニティ 荒川雅志
 
・サードプレイスとしての立ち飲み屋に関する研究 木村 毅他
 
・人間の5段階欲求 アブラハムマズロー


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