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40歳からのライターDAYS③~始動1~

暗く長いトンネルの遥か先に小さな”光”が見えた。

が、そこからすぐに行動を起こし、事態がプラスに動いて良かったねー さあ前向きに頑張ろう!……なんて展開になるはずもないのがリアル人生。

相変わらず気持ちが落ちている時間の方が長かったし、物凄い覚悟をしなければ1人で外出できない日々は続いていた。

2013年の4月からO.A.が始まったNHKの朝ドラ『あまちゃん』。

この頃、1日に3回『あまちゃん』を観ている時が現実を忘れられる時間だった。

じつは今になって、また『あまちゃん』をほぼ毎日観返しているのだが、本当に良く出来ている、人の心に刺さるドラマだと思う。

主人公・アキの成長に主軸を置きながら、それに並行して描かれる40代の母・春子(小泉今日子)の過去へのケリのつけ方と、そこから始まる未来への向き合い方。ただのシリアスモードにとどまらず、笑いや小ネタを挟みながら、最終的には自分の夢をある意味(知らないとはいえ)奪った女優の所属事務所の社長になるという破天荒な展開が本当に凄い、突き抜けている。「本当に凄い」なんてベタでダサい表現をせざるを得ない勢いでキレっキレだ。

また、オンエアからしばらくして大学時代の同期複数人に「ユイちゃんを見てると上村を見てるみたいだった」と言われたのも感慨深い。当然、ビジュアルが……なワケもなく、自分は周囲の人たちとは違う存在だと思っているクセに、肝心な勝負には弱くて何かアクシデントがあるとすぐ折れる。素っ頓狂な方向にも突っ走るけど、負けん気の強さでいつの間にか這い上がって笑ってる、みたいなことだと思うけど。

閑話休題

『あまちゃん』のお陰で笑う時間も少しずつ増えて、おそるおそる沖縄旅行にも行き、これから生きていく上で動く方向を見据えられるようにもなった。そんなこんなでここにきて初めて「新しいこと」に向かって具体的な行動を起こす。

それはある情報サイトのライター募集にエントリーすることだった。

Twitter @makigami_p


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