盛谷亜紀子

乳酸菌と酵母で発酵させる昔ながらの製法でパンを作ります。奈良県の曽爾村で薪窯製作中。2…

盛谷亜紀子

乳酸菌と酵母で発酵させる昔ながらの製法でパンを作ります。奈良県の曽爾村で薪窯製作中。2024年秋「むらのパン もりたに」オープン予定。ドリアンパン学校一期生。

最近の記事

次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.5「塩見さんの薪窯を真似た鉄部品の置き方」

こんにちは。 今回は煙突を設置する鉄部品のお話です。 薪窯を作られた方のお話で、何人かの方から聞いたのが、 「正面上部のレンがが前に出てくる」というものです。 実際作ってみるとわかるのですが、ここは、パンを出し入れする扉の上部の狭いところにレンガを積んでいるので若干不安定なんですね。 鉄部品の設計時点でこの部分を厚くすることも、対処法の一つだと思います。 私もどうしようか考えていたのですが、この工程の直前に見学させていただいた「パン屋塩見」さんの窯にヒントが! 塩見

    • 次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.4「CBの鉄筋 4段目までと5段目以上をつなげる」

      こんにちは。  今日は鉄筋についてのお話です。 フランス式薪窯の外枠はコンクリートブロックで作ります。 コンクリートブロックの中には鉄筋を入れるのですが、その時の注意点があります。 それは、「4段目まで」と「5段目以上」の鉄筋をつなげるようにすること。 正面のコンクリートブロックは一旦4段目まで積んでから、窯作り後半に5〜10段目を積みます。 そのとき、4段目までの鉄筋とつなげられるように切らずに残しておいたほうが良いです。 私の場合、上の写真の赤丸の鉄筋は5段目以上

      • 次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.3「アーチの木枠は隙間を揃えて」

        vol.3は、「アーチの木枠について」です。 アーチを作る際は、レンガの下に何か支えになるものを入れないといけないのですが、方法としては2つ。木枠を作って入れるか、砂をアーチ型にして、その上にレンガを積むというやり方があるようです。 これまで私がお話を聞いてきた窯作りの先輩方は、皆さん「木枠派」だったので、私も木枠でアーチを作ることにしました。 この木枠を作る際、気をつけたいこと。 それは、 レンガ同士の隙間を均一にすること、です。 実は、私、木枠を作り直しているので

        • 次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.2「扉はグラが通る高さで」

          vol.2です。 今回は、あまり発生しないミスだと思います……汗。 薪窯にはいくつかの金属パーツが必要です。 そのうちの一つがこちら。 パンを出し入れする際の扉です。 この扉を設計する際、忘れてはいけないことがあります。 それは……。 扉を開けたとき、「グラ」が通る高さにすること。 (「グラ」とは、燃焼室の炎を焼き床に送る鋳物部品です。) 私は、扉の位置を少し低くしてしまい、グラが引っかかってしまったのです(T_T) これに気付いたときはショックでしたね〜笑。

        次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.5「塩見さんの薪窯を真似た鉄部品の置き方」

          次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.1「耐火セメントを焼くときに」

          さて、1回目です。 いきなり細かい話ですが。 窯作りの際に、耐火セメントを固めてパーツを作ります。 こんなの↓ 耐火セメントは、ヒートセット(熱で固まるタイプ)なので、窯に設置する前に、一度焚き火などをして焼き固めた方が良いそうです。 今回お伝えしたいのは、焚き火で焼き固めるときに、「耐火セメントの下に置く土台の位置」。上の写真でいうと、赤いレンガの部分です。 奥の長方形のパーツは四隅に土台を置けば問題ないのですが、穴が空いてる方のパーツは、長辺にもう一つ土台があっ

          次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.1「耐火セメントを焼くときに」

          次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.0

          自己紹介こんにちは。 奈良県の曽爾村で薪窯パン屋開業を目指し、現在薪窯を自作している盛谷亜紀子(あだ名はナカシー)です。 薪窯作りは現在7合目あたり。 4月下旬か5月には完成予定です。 薪窯の他に、パン工房もDIYしており、4月に棟上げ予定です。 薪窯作りの様子は、Instagramでご紹介しています。 よろしければご覧くださいませ! https://www.instagram.com/moritani_pain/ 薪窯の作り方は、2022年4月に入学した「ドリアンパン

          次に薪窯を作る人へ伝えたいこと vol.0