夢中になるものがみつけられないのは、足りないものがあるから。

わたしには
夢中になれるもの
没頭できるもの
がありませんでした。

だけど世の中は
「好きなことに夢中になりなさい」とか
「好きなことを仕事にしなさい」とかいうものだから

「わたしは、この世の中でうまく生きていけないんだろうな」とずっと寂しい気持ちでした。

🍙🍙🍙

わたしはいま妊娠中で、産休前の有給消化で会社をお休みしています。

毎日、会社にしばられず、自分の好きなタイミングで、自分の好きなことをすることができています。

会社の人からは「毎日、ヒマなんじゃないの？」といわれますが、とんでもございません。

毎日毎日、したいことがいっぱい。

「疲れたな」と思うことはあっても、「ヒマだな」と思うことはないのです。

🍙🍙🍙

妊娠糖尿病の治療をしているので、どうしても決められた時間に薬の投与や採血、食事が必要になるということはもちろんですが、健康のために運動もするし、副業のために毎日仕事をするように心がけています。

本業をはなれて副業に集中すると、仕事につかう時間は１日３時間ぐらいで充分なことがわかったので、それ以外の時間はインプットをすることにしています。

そうすると、１日なんて「あっ」という間。

身体がしんどいことはありますが、精神的なストレスもないし、「毎日たのしい」と感じられています。

そして、驚いたことに

自分に
夢中になれるもの
没頭できるもの
がある、ということに気がつけたのです。

🍙🍙🍙

どうやって「夢中になれるもの・没頭できるもの」の存在に気がついたのかというと、

ある日、母が読んでいる小説がアニメ化されていることを知ったわたしは、親孝行をかねて、母とアニメを見ることにしました。

すると休憩もせず、１日でそのアニメを見終えてしまったのです。

全１２話の作品だったので、３６０分。６時間も集中してアニメを見たことになります。

さらに、そのアニメの中でわたしの大好きな宮沢賢治先生の作品が取り扱われていて、ふと、持っているスーパーファミコンのソフトに宮沢賢治先生の世界観の作品があったことを思い出し、その日にスーパーファミコンを押し入れからひっぱり出し、ソフトを段ボールから探し出して、テレビに接続し、ゲームをプレイしたのです。

テレビにゲームをつないでゲームをプレイするなんて１０年ぶりぐらいでした。

今までのわたしなら「面倒くさい」「汚い」「そこまでしたいと思わない」と自分の「したい」という気持ちに言い訳でフタをしていました。

でも今のわたしは自分の気持ちにフタをせず、行動することができたのです。

そして今では毎日なにかしらのアニメを楽しんでいるし、立ち上げるたびにエラーでデータの消えてしまうゲームを懲りずに最初からプレイすることを繰り返しています。

これぞまさに、わたしの「夢中になれるもの・没頭できるもの」に間違いありません！

🍙🍙🍙

なぜ、今までは「夢中になれるもの・没頭できるもの」がみつけられなかったのでしょうか。

それは足りないものがあったからなのです。

足りないもの、それは

「時間」

です。

何かに没頭していい時間、
罪悪感なく集中できる時間、
誰にも怒られず、迷惑をかけずに取り組める時間。

それがわたしには足りていなかったのです。

🍙🍙🍙

わたしは無駄が嫌いです。
非効率が嫌いです。
なるべく最短最速でものごとを進めたい性格です。

本業がメインのときは、１日８時間、会社で労働していました。通勤時間は往復１時間以上。睡眠はなるべく８時間ほしい。お腹が空くからご飯も食べるし、お風呂も入りたい。

そうなると「自分のために使える時間」なんてほとんどありません。

「スキマ時間」を活用すれば？と人はいいますが、「没頭」するためにはそれなりの時間が必要です。気持ちの切り替えも上手でなければなりません。短時間で高い集中力と気持ちを切り替えるためにはエネルギーが必要なんです。でも働いていると、自分のためにつかうエネルギーなんて、ほとんど残っていないのが現実です。

いくら無駄が嫌いなわたしでも、「自分のために使える時間」を毎日生み出すことはできていなかった、足りていなかったのです。

🍙🍙🍙

お腹に新しい命を宿したことで、わたしは「自分のために使える時間」を手に入れることができました。

わたしのように「夢中になれるもの・没頭できるもの」がみつけられないと悩んでいる方がいらっしゃったら、環境や状況を変えて「自分のために使える時間」をできれば毎日確保してみてはいかがでしょう。

「自分のために使える時間」は長ければ長い方がいい。

同じ「仕事」というカテゴリーでも、「自分のための時間」だと思える「仕事」の時間は不思議とまったく苦に感じません。

わたしはこれからもっともっと「夢中になれるもの・没頭できるもの」がみつけられそうな気がしています。

生命が活動できる時間には限界があります。

「自分のための時間」で、ごきげんな毎日を。

牧 真姫子🍙またにてぃ（@makicome1986）