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ことばの恐竜
今朝ご紹介する本は、最果タヒさんの対談集『ことばの恐竜 』です📖
「わたしたちは人間という小さな存在のまま、大きな恐竜を背負うように暮らしている。
それが心強いこともあるけれど、痛みを伴うこともある。」
・・・
彼女はなぜ「ことば」の世界を選んだのか。
詩、短歌、音楽、演劇、マンガ…ジャンルを超えて「ことば」について語り合う。
今回は、詩人の谷川俊太郎、女優の二階堂ふみさんとの対談から考えたことをお話します📝
「シンプル=良いこと」は絶対?
二階堂さんと最果さんのお話で、特に印象に残ったのがコチラです💡
なぜかというと、自分が同じことをしている自覚があったから。
想像の範囲内で生きていくのは、つまらないですよね
みんな、本質的には色々な感情を持っている。
それなのに、相手にわかるように言葉で説明する時に、とにかく単純化してしまいがちです。
その都度、自分の感情をそぎ落として、よくある話としてポンって出してしまう。
最近、意識して「はじめまして!」な人とお話をする機会を設けています。
そういう場で、まさに私は、自分の感情をそぎ落して、シンプルな話をポンって出していたなと。
言葉が多ければ多いほど、文章が長ければ長いほど、相手に受け取ってもらえるものは少なくなります。
つまり、受け取る側に「よくわかんないな~」が生まれるのではないかなと思うんです。
一方で、最果さんは「やばい、全然わかんないという感覚が一番強いと知ることができたのが、幸せだった」と、述べていて。
わかんないから「もっと知りたい」と思うかもしれないし、そう思って関係がつくられているのかもしれません。
言葉にできない部分が、一番その人らしい部分
次に、谷川さんと最果さんの対談から💡
最近は伝わりやすさ、分かりやすさが重視されて、曖昧な部分、言葉にできない部分が無視されつつあると思うんです。
でも、そこがその人の一番その人らしい部分で、そういう部分を吸収させてあげるのが詩を読む行為にあるのかなと。
先の二階堂さんとの対談ともリンクするのですが、伝わりやすさを重視しすぎて、大切なものまでそぎ落としていないか?考えさせられました。
「よくわかんないけど、何だか好き」も、同じように大切にできる人でありたいなと思ったんです。
それが、結果的に自分の大切にしたいものにつながると思うから。
伝える・伝えない選択の背景にあるもの
最後に、おまけです🍀
尊敬していることが、今朝、こんなことを言っていました。
なんか違うな、よくわかんないな、と思った時。
信頼関係があったら、相手に伝えられるよね。
「相手に伝えない」と選択したら、きっと、それは相手と信頼関係ができていないってことなんだと思う。
曖昧なもの=核心をつく部分なんだな、と考えさせられたんです。
「はじめまして!」な人のお話を聞いていると、自分の「なんか違うな」と出会うことがあります。
実は最近も遭遇したばかりで、私はハッキリ「NO」とは言わず、曖昧に「後で考えるね~」と流しました。
それはつまり、「相手に伝えない」と選択したということです。
そして、昔、大切だと思っていた人が「伝える」選択をしてくれる人だったことともリンクしました。
結果的に、私はうまく受け取れなかったけど、受け取れるように努力したいと思ったのは、相手を信頼していたからなんだなと。
伝えると選択した側も、きっと、嫌な思いをいっぱいしながら伝え続けてくれていたんだろうなと思いました。
相手を信頼するって、そういうことなのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました🌻
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