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幸せはいつも前払い制度

いつもキラキラしている人

みなさんの周りにはいつもキラキラしている人はいますか?
人のちょっと先をリードしていたり、
自分がやりたいと思っていることを楽しそうにやっている人を見ると、
「いいな」
「羨ましい!」
と素直に思いますよね。

この夏に25年間フリーランスとして働いていた出版社の仕事を辞めた私。
次は自分で何かをやってみようと今は準備中なので、いまキラキラしている人を見ると正直羨ましく感じることもあります。

でも、自分の経験を思い出してみると、誰も初めからキラキラしていた訳じゃないんだよな……と思ってしまいました。

泥臭いとしか言えなかった私の20代


私はフリーランスの書籍編集者としていままでに424万部の書籍を売ってきました。
「たくさん本を売っていていいですね」
「苦労した時期なんてなさそう」
先日こんなことを言われてビックリしてしまいました。
何を言うんですか!って。

思えば私の20代は『泥臭い』という表現がピッタリのような気がします。

はじめは女性ファッション誌のライターアシスタントだったので、私のキャリアは雑用係から始まりました。
撮影の前はスタイリストがコーディネートを組んだものを記録したり、底張りと言って撮影用の靴が汚れないように靴底にカバーを貼るのです。
それを撮影当日の朝までに終わらせて、衣装をロケバスに詰め込みます。
撮影中はモデルの飲み物を買いだしに行ったり、
カメラマンの雑用をしたり。

そして撮影が終わったら、スタジオをキレイにして、また衣装をロケバスに詰め込み……という感じで、撮影の期間は徹夜が当たり前。
仮眠室でシャワーを浴びれたらラッキーで、編集部にあるデスクの椅子を3つ繋げて10分仮眠。
ここまでやって1か月にもらえたギャランティは3万円。

ただただ若さと体力に頼り、がむしゃらに泥臭い毎日を送っていたように思います。

憧れのあの人もみんな経験していること


そういえば私の周りにいるキラキラしている女性起業家たちも、誰もが口をそろえて泥臭い時期を過ごしていたと言っていました。

毎日なんとか言葉を絞りだしてアメブロを3記事アップしたり、
顧客を増やしたくて駅でチラシを配ったり、
一日中無料モニターで施術をしまくったり……。

そうやって地道な作業の積み重ねで、いまのポジションでキラキラしたオーラを放っているのだと思います。

「起業してから何の苦労もなくすべてが順調!」
なんていう人は絶対にいなくて、苦労や努力を人に見せていないだけ。
今輝いている人が見ているのは、とても地味な作業をコツコツと積み重ねた先にしか見えない景色なのだと思います。

そういえば、いつも幸せは前払い


そう考えてみると、『幸せ』というのはいつも苦労や努力を先にした先に得られるものなのかもしれません。お金でいうところの前払い制度。

頑張ったご褒美として成功や幸せが待っているとしたら、いまの地味で淡々とした作業も気持ちが変わってきますよね。

私はいま、まさにキャリアチェンジの途中なので、キラキラしている人がとても眩しく見えてしまいます。でも、それは次の自分の姿なのだと信じてやってみようと思います。

だって、幸せはいつも前払い。
幸せってそういうシステムなのだと思うから。

では、また明日お会いしましょう。

西村真紀


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